ササゲ、生長すると30センチにもなります
ササゲはつる性のマメ科の植物で、
30cm以上の長いサヤが特徴です。
関東ではあまりなじみがありませんが、
東海や関西地方では、お盆の飾りに使用するなど
夏の風物詩として珍重されています。
■ササゲ栽培のコツ1.マメ科のため、窒素肥料は控えめにします
2.連作障害を避けるため、2〜3年は空けます
3.背が高くなるので、生長に合わせて適宜誘引します
三尺ササゲの若さやは、カロテンを多く含んでいます。
身が締まって歯ごたえが良いので、炒め物や天ぷら、
さっとゆでてお浸しなどにして利用します。
また、完熟したマメは、煮豆や赤飯、甘納豆などに
利用されます。
■品種三尺ササゲ、十六ササケ、赤種三尺大長、けごんの滝などの
品種があります。
C)日本花卉ガーデンセンター 緑のカーテンにも好評
■ササゲの栽培管理アフリカ原産のため、マメ科の中でも特に高温と乾燥に強く、
盛夏でも旺盛に生育します。
その半面低温には弱く、霜にあたると枯死してしまうため、
タネまきは晩霜のおそれがなくなってから行います。
・タネまきと育苗4月下旬〜7月上旬がタネまき適期です。
ポリポットに培養土を入れ、3ヶ所に穴を開け、
1ヶ所に1粒ずつタネをまき、覆土したら
たっぷりと水やりをします。
本葉が出始めた頃に、生育の良いものを2本残して
2本立ちにし、そのまま育苗します。
・植え付け5月中旬〜7月下旬、本葉3〜4枚の頃に定植します。
植え付けの2週間前までに、1uあたり苦土石灰200gを
散布し、よく耕しておきます。
1週間前になったら、1uあたり堆肥2kg、
化成肥料50gを施してよく耕し、幅60cm、高さ10cmの
畝を立てます。
2本立ちのまま、株間30cmで植え付け、たっぷり水やりをします。
・支柱立て植え付けの1〜2週間後に、株から10cmほど離して支柱を立て、
ビニールヒモなどで誘引します。
三尺ササゲは背が高くなるので、支柱は180cm以上のものを
使用しましょう。
補強のために横と斜めにも支柱を渡し、合わせ目をヒモで
しっかりと結んでおきましょう。
花も涼しげな色です
・追肥と土寄せ6月中旬〜7月中旬頃、追肥を施します。
1uあたり化成肥料30gを株元に施し、
周囲の土を株元に土寄せします。
7月中旬〜8月中旬、生長の様子を見て、
適宜追肥と土寄せを行います。
・水やり暑い時期に生長するため、土が乾いていたら
水やりをします。
・プランター栽培プランターで栽培する場合は、深さ20cm以上ある容器を用いて、
株間30cmで植え付けます。
■収穫開花15〜20日後、子実がやや肥大し始めたら、
ヘタをハサミで切り取って収穫します。
サヤの長さは、30〜40cm以上が目安です。
収穫が遅れるとサヤが硬くなり、草勢も衰えてしまいます。
保存する場合は、低温障害を起こしやすいので、
野菜室(5〜7℃)で保存しましょう。
アブラムシを見つけたらすぐに捕殺しましょう
■病害虫アブラムシ、カメムシ、ハダニ等がつきやすいです。
見つけ次第、薬剤などで防除します。
>>ササゲのタネを各種見てみる
- 2012-12-24