
せっかくの収穫も硬いナスでは、残念です
ナスを育てていると実がなっても大きくならず、
そのまま硬くなってしまうときがあります。
これは「石ナス」といわれるものです。
この「石ナス」になってしまう原因と対策をご紹介します。
■石ナスの原因
石ナスは、単為結果とも呼ばれ、受粉や受精ができずに、
子房のみが大きくなって結実するために起きます。
収穫初期、まだ十分に気温が上がらず日照不足だったり、
気温が15℃以下の低い時期が続くと受粉が不完全で、
実がついても「石ナス」となってしまいます。
ですので、植え付けは十分暖かくなったころ、
温暖地ではゴールデンウィークころが目安となります。
その他に「石ナス」になる原因は
・開花期前後の低温または極端な高温による受精障害
・水分不足になっている
・肥料が不足している
・ホルモン不足により、実に養分が行き渡っていない
・チッ素肥料の過剰で、葉茎が大きくなり過ぎて花の育ちが悪い
・一番果である
・樹勢が強すぎる、または弱すぎる
などが考えられます。ナスは暑いところが好きですが、
乾燥には弱いので、水やりに注意が必要です。
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1番果は、小さいうちに採りましょう
■石ナス対策
石ナスになってしまうと本当に石のように硬いですので、
当然食べることができなくなってしまいます。
石ナスを防ぐためには以下のことを注意しましょう。
・トマトトーンを開花当日に霧吹きで吹きかける
*トマトトーンは、オーキシン活性により、
トマトやナスの着果、肥大、熟期を促進する植物ホルモン剤
・水やりの管理を徹底する
・敷きわらをひいて過度の乾燥を防ぐ
・実や花に日光がよく当たるように、適度に摘葉、整枝をする
・追肥のタイミングを見極める
一番果の肥大を見届けてから与えると良い
さらに、樹勢が強いときには摘葉を、
弱いときには苦土石灰を1u当たり20〜30g投入して、
水をたっぷり与えます。
5月の一番果は育たない場合が多いと考えて諦めてしまい、
二番果からに期待するという考え方もあります。
■参考
・ナスの育て方|水枯れ、肥料切れに注意!
・ナスのプランター栽培|剪定で秋ナスも収穫!
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