isinasu2.jpg
せっかくの収穫も硬いナスでは、残念です


ナスを育てていると実がなっても大きくならず、
そのまま硬くなってしまうときがあります。

これは「石ナス」といわれるものです。
この「石ナス」になってしまう原因と対策をご紹介します。 



■石ナスの原因

石ナスは、単為結果とも呼ばれ、受粉や受精ができずに、
子房のみが大きくなって結実するために起きます。

収穫初期、まだ十分に気温が上がらず日照不足だったり、
気温が15℃以下の低い時期が続くと受粉が不完全で、
実がついても「石ナス」となってしまいます。

ですので、植え付けは十分暖かくなったころ、
温暖地ではゴールデンウィークころが目安となります。

その他に「石ナス」になる原因は

・開花期前後の低温または極端な高温による受精障害
・水分不足になっている
・肥料が不足している
・ホルモン不足により、実に養分が行き渡っていない
・チッ素肥料の過剰で、葉茎が大きくなり過ぎて花の育ちが悪い
・一番果である
・樹勢が強すぎる、または弱すぎる


などが考えられます。ナスは暑いところが好きですが、
乾燥には弱いので、水やりに注意が必要です。


nasubi20(7).jpg
1番果は、小さいうちに採りましょう


■石ナス対策

石ナスになってしまうと本当に石のように硬いですので、
当然食べることができなくなってしまいます。

石ナスを防ぐためには以下のことを注意しましょう。

・トマトトーンを開花当日に霧吹きで吹きかける
*トマトトーンは、オーキシン活性により、
トマトやナスの着果、肥大、熟期を促進する植物ホルモン剤
・水やりの管理を徹底する
・敷きわらをひいて過度の乾燥を防ぐ
・実や花に日光がよく当たるように、適度に摘葉、整枝をする
・追肥のタイミングを見極める
一番果の肥大を見届けてから与えると良い


さらに、樹勢が強いときには摘葉を、
弱いときには苦土石灰を1u当たり20〜30g投入して、
水をたっぷり与えます。

5月の一番果は育たない場合が多いと考えて諦めてしまい、
二番果からに期待するという考え方もあります。

■参考
・ナスの育て方|水枯れ、肥料切れに注意!
・ナスのプランター栽培|剪定で秋ナスも収穫!

>>ナスの苗を各種見てみる

 カテゴリ
 タグ