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シュールな感じです! でも美味しいです


ズッキーニ(Zucchini)は大きなキュウリのような形をしていますが、
ウリ科のペポカボチャというものの仲間です。

ペポカボチャは、近年知名度を上げてきている野菜で、
キンシウリやバターナッツなどがあります。

ズッキーニは、大きなキュウリといったイメージが強いですが、
実は丸型やUFO型もあり、色も緑色のほかにも、
薄緑、黄色など様々な品種があります。

   
■ズッキーニ栽培のポイント

1.株が大きく育つため、十分なスペースを準備します
2.苗が小さいうちは、保温に努めます
3.水はけの悪い土壌では、高畝にして水はけを改善します 



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丸ズッキーニ


◎品種
一般的な濃緑色品種では、
ダイナーやオーラム、グリーントスカなどが、
黄色品種では、オーラムなどがお勧めの品種です。

球状の丸ズッキーニを育ててみても面白いですね。
黄色のゴールディ、濃緑のブラックエッグ、
薄緑のグリーンエッグなどの品種があります。
丸ズッキーニは、直径8〜10cmの頃に収穫します。


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花はカボチャと似ています


■ズッキーニの栽培管理

湿り気の多い土壌の場合は、
高畝にして水はけをよくするのがポイントです。

・タネまきと育苗
育苗するなら3月中旬〜4月中旬、
直まきするなら4月下旬〜5月中旬が種まき適期です。

ズッキーニのタネは一晩水に浸しておきます。

ポットに腐葉土と、少量のもみ殻燻炭を入れ、
ポットあたり1粒ずつ、深さ約1cmでまき、
暖かい場所で管理し、本葉4〜5枚まで育苗します。

直まきにする場合は、
あらかじめ1u当たり3kgの堆肥をすき込み、
幅90cm、高さ5〜10cmの畝を立て、
黒マルチをしき、株間60cmでまきます。
保温と害虫予防のためにトンネルがけをします。

・植え付け
5月初旬、本葉4〜5枚のころに植え付けます。

マルチをしき、株間60cmで植え付けます。

苗が小さいうちはウリハムシが付きやすいので、
保温をかねてトンネルをかけておくと良いでしょう。

・追肥
植え付けから半月後、株が大きくなってきたら、
トンネルをはずします。

このとき、1回目の追肥を施します。
ぼかし肥または液肥をマルチの穴にまきます。

以後、2週間に1回、同様に追肥を施します。

・支柱立て
ズッキーニは支柱を立てなくても育てられますが、
葉と実の重みなどで折れることがあるため、
支柱を立てておいたほうが安心です。

大きく育ってから支柱を立てようとすると、
誘引時に茎が折れてしまうことがあります。

あまり大きくならないうちに、支柱を立てて
支えてあげましょう。

・水やり
ズッキーニは根が浅く、乾き過ぎると傷むので、
植え付け後や乾燥が続くときには、たっぷりと水を与えます。


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開花後、1週間で収穫できます、黄色の品種もあります


■収穫

花がしぼんでから6〜7日で、実が約20cmの大きさになったら
収穫できます。

市販のズッキーニは長さ20cmくらいですが、実はこれはまだ若い実であり、
もっと大きくなった実もおいしく食べることができます。

しかし、実が肥大しすぎると株が疲れてしまい、収穫が長続きしなくなるため、
若い実を収穫したほうが良いでしょう。

また、花や、花付きの幼果も食べることができます。
これらは一般には出回らないので、家庭菜園ならではの味わいです。


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ラタトゥーユにしても美味しい!


■病害虫

ウリハムシがつきやすいので、苗が小さいうちは、
保温を兼ねてトンネルをかけると良いでしょう。

また、うどんこ病にも注意します。

ズッキーニの育て方は少し難しく、病害虫の防除をしっかり行わないと、
長く収穫することができません。

>>ズッキーニのタネと苗を見てみる
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