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都心に住んでいるのですが、
近所で米を作っているかたがいます。

どうやって米を作るのか、お尋ねしつつまとめてみました。


■無農薬 米づくりの方法

・籾種選び
苗箱を並べる1ヶ月以上前(2月下旬ごろ)から
米ぬかと放射有機を散布することで土となじみ、米栽培の基礎が始まります。

充実した籾種を選ぶために、塩水を使って浮いた籾種を取り除きます。
塩水の比重は1.16で行います。この値が少なすぎると浮いてくる籾種が、
ほとんどないので選別が難しくなります。

・苗つくり
雑草を田んぼにできるだけ生えないようにするには、
丈夫な苗を用意することが大切です。

理由は田植えをした後、深水管理になります。
大変過酷な状況で栽培するため、元気がよい苗が必要になってきます。

成苗ポット苗は、本葉が5枚ぐらいの生長度で土つきの状態で入手します。
田植えしたその日に根づくのが特徴です。

田んぼの水が濁っていることにより、田んぼの表面に太陽光が当たらなければ、
雑草は生えてくることができません。1か月ほど水が濁った状態を続けると、
薬をまいて雑草を刈り取る作業をすることなく、米づくりが可能になります。


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・土づくり
緑肥作物を栽培すると有機物が豊富になり、土の微生物もよく繁殖します。
また微生物間のバランスがよくなり、病気にかかりにくくなります。
土壌は保水力や水はけがよくなり、作物が育ちやすい環境が整います。

お米を収穫した時に出るモミガラは、堆肥として田んぼに使えます。
また野菜収穫後の残さや敷きわらなどの粗大有機質も、
米ぬかやモミガラと一緒に堆肥として利用します。

・紙マルチ栽培
農薬を使わずにお米を栽培する際、最近登場したのが紙マルチ栽培です。
これは田んぼ一面に紙を張ります。そしてその上に穴をあけ苗を入れていきます。

紙が邪魔になるので雑草が生長しません。農薬を使わなくても除草できます。
特に黒色紙マルチは、黒の色が太陽からの熱を吸収して田んぼが温かくなります。
稲の生長によい影響を与えます。

■参考
・コメの育て方|ブルーシートで菜園の一角を水田に!
・コメのプランター栽培|身近な容器で簡単栽培!
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