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ぷっくりと育ってくると嬉しいですね
エダマメは、家庭菜園で作り収穫後すぐ食べると、
甘みと風味が抜群でおいしいと評判です。
栽培期間が長いため、エダマメの中でも
栽培が難しいとされるのが「茶マメ」です。
品種改良で栽培期間が80日前後と短い品種が登場し、
家庭菜園でも育てやすくなりました。
■エダマメ栽培のポイント
1.元肥を控えめにしてつるボケを防ぎます
2.追肥で肥料切れを防ぎます
3.ポット育苗と防虫ネットで鳥害・害虫対策
栽培期間の短い早生種は育てやすく、
中生種〜晩生種は味が良いです。
栽培期間は、中生種で80〜85日程度です。
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発芽のようす
■栽培管理
マメ科植物の根には、空気中の窒素分を取り込む
根粒菌が共生しているため、肥料分が多いと
窒素過多になり、つるボケして葉ばかり茂って
さやがつかなくなるため、元肥はほかの野菜の半量にします。
・タネまきと育苗
エダマメに限らず、マメ類のタネは鳥の大好物のため、
タネが食べられてしまう被害防止のために
タネはポリポットにまき、育苗してから菜園に植え付けます。
タネまき適期は、暖地は4月〜6月上旬、
中間地は4月中旬〜6月上旬、
寒冷地は5月〜7月上旬です。
ポリポットに培養土を入れ、深さ1.5〜2cmのまき穴を
3ヶ所あけます。
1穴あたり1粒ずつタネをまき、覆土したら
たっぷりと水やりをします。
発芽までは土の表面が乾いたら水やりをし、
タネを鳥に食べられないよう、目の届く場所で育苗します。
発芽したら、日当りの良い場所に移動します。
子葉が開いたら、生育の良いものを残し、
2本になるよう間引き、そのまま育苗して植え付けます。
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だだ茶豆畑
・植え付け
植え付け適期は、暖地が4月下旬〜6月中旬、
中間地が5月〜6月中旬、
寒地が5月下旬〜7月です。
子葉が開いてから2〜3週間後、
苗の*初生葉が開いたら、植え付けます。
*初生葉とは、エダマメやインゲンで、
子葉の次に出てくる葉のことです。
初生葉の次に出てくる3枚セットの葉が、本葉になります。
植え付け2週間前に、1uあたり苦土石灰100〜150g、
堆肥3Lをまいてよく耕します。
1週間前になったら、1uあたり化成肥料50gをまき、
良く耕したら、幅60cmの畝を立てます。
雑草防除のために黒マルチを張ると、
その後の管理が楽になります。
株間30cmで植え穴を開け、水を注いで
あらかじめ土を湿らせておきます。
苗を植え付けたら、たっぷりと水やりをします。
害虫の被害を防ぐため、植え付け後すぐに
防虫ネットをトンネルがけします。
その後の水やりは防虫ネットの上から行い、
追肥のとき以外ははずさないようにします。
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2回目の追肥は花が咲き始めてからです
・追肥と土寄せ
エダマメ栽培では、元肥を通常の野菜栽培の半量にしているため、
肥料切れにならないよう、追肥は忘れないように施します。
植え付けの1ヵ月後、最初の追肥を行います。
1株あたり一つまみ(約3g)の化成肥料を
株元にまき、軽く中耕し、土寄せをします。
2回目の追肥は花が咲き始めたら施します。
1uあたり30gの化成肥料を畝の肩に施し、
クワなどで土と良く混ぜ合わせます。
・水やり
エダマメは水切れに弱く、開花前に乾燥すると
花が落ちてしまうため、乾燥が続くようなら
水やりをしましょう。
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全体の8割が充実したら収穫です
■収穫
7月中旬〜9月下旬、さやを指で押してみて、
豆がはじけ出るようになったら収穫適期です。
ただし、さやは株の下の方から充実してくるので、
さやが全部ふくらむのを待っていると、
採り遅れることもあります。
全体の8割程度のさやが充実したら株ごと引き抜くか、
手間はかかりますが、収穫適期のさやを1つずつ
ハサミで切り取って収穫すれば、無駄なく収穫できます。
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さっと茹でて荒塩でいただきます
■病害虫
葉焼病は、細菌による病気で、葉に発生します。
最初は淡緑色〜淡褐色の小さな斑点が、
やがて直径1〜2mmの褐色〜黒褐色斑点のまわりに
黄色みをおびた病斑があらわれ、病気がひどくなると
葉全体が淡黄色になって枯れ落ちます。
風雨によって飛散します。
連作や、窒素が多すぎて軟弱に育った株に
発生が多いです。
発病を確認したら、すぐに薬剤を散布します。
>>エダマメのタネを各種見てみる