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サトイモは株の大きさが幅60〜70cm、
草丈100〜150cmと大きく育つため
プランター栽培はムリと思われる方も多いですが、
ポイントを押さえれば、プランター栽培、トロ箱栽培も可能です。


■サトイモのプランター栽培のポイント

1.大きな容器で栽培します
2.土寄せを行うので、用土を入れる際はスペースをあけます
3.乾燥させないよう、こまめに水やりをします 



サトイモのプランター栽培のポイントは、
早生品種を選ぶことです。

子イモ用品種の「石川早生」などが育てやすいでしょう。


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C)国華園 石川早生(いしかわわせ)


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C)日光種苗 女早生(おんなわせ)


■サトイモのプランター栽培の管理

・容器
深さ30cm以上ある容器を用います。
袋栽培でも良いでしょう。

深さ30cm以上の大型プランターで2株、
10号以上の鉢で1株が目安です。

・用土
一般的な野菜用培養土でよく育ちます。

肥料入りでない場合は、元肥を施します。
培養土10Lに対し、苦土石灰10g、堆肥300〜400g、
熔リン5〜10gをよく混ぜ込み、3週間ほどおきます。

プランターに入れる前に、化成肥料10gを
よく混ぜ込みます。

・植え付け
プランターの底に鉢底石を敷き、
縁から8cmほど下まで培養土を入れます。
スペースを深くとるのは、後で土寄せを行うためです。

6〜7cmの深さにタネイモを株間30cmで、
芽を上にして植え付け、たっぷり水やりをします。

・追肥
基本的に追肥は行いませんが、
葉色が薄い場合は追肥を施します。

1u当たり30〜50gの化成肥料を施します。


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土寄せと芽かきでイモを太らせます


・土寄せ
追肥を施さない場合でも、土寄せは行います。
土寄せをすることにより、イモの肥大を促進します。
また、土寄せが足りず、イモが地上部に出ると
緑色に変色してしまいます。

1回目の土寄せは、葉が3〜4枚目のころに行います。
この時期は、ちょうど子イモが出始めるころです。
5cmほど土を寄せるか、用土を足してもよいでしょう。

2回目はその1ヵ月後くらいに、盛り上げた土が20cm以上に
なるようにします。
2回目は、土を寄せるよりは、用土を足したほうがよいでしょう。

2回目の土寄せの際に、乾燥防止のための敷きわらなどを
行うとよいでしょう。

・芽かき
子イモの芽が出てきたら、2〜3枚の頃
”芽かき”を行います。

芽をかき取ってしまうか、それ以上生長しないよう
埋めてしまいます。

芽かきを行わないと、子イモが肥大しなくなるため、
必ず行いましょう。 


・水やり
サトイモは乾燥に弱いため、こまめに水やりをします。
時々、底面からも給水を行うとよいでしょう。


■病害虫

葉に斑点を生じるモザイク病、地際部が褐色に腐敗してしまう
茎腐病などがあります。
早めに薬剤などで対処します。

害虫には、葉を食害するハスモンヨトウやイッポンセスジスズメ
などがあります。
見つけ次第防除します。

病害ではありませんが、肥料やけや、土壌乾湿が激しいと、
イモの表面がひび割れたり、亀裂が入ったりする
”われ症”が生じるため、管理に注意します。


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煮たり茹でたり、美味しいです


■収穫

茎葉が枯れてきたら収穫できます。

子イモ、孫イモを親株から取りはずすのは意外と大変ですが、
裏ワザとして、ビール瓶で株元を強くたたくと、
簡単にはずれ落ちます。

>>サトイモのタネイモを見てみる
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