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サトイモ畑
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元気に育つサトイモ
サトイモは、親イモや小イモのほか、
葉柄(芋茎 ずいき)も食べられる種類があり、
様々な楽しみ方ができる野菜です。
■サトイモ栽培のポイント
1.植え付け前に水やりをして土を湿らせておきます
2.定期的に土寄せをします
3.水切れに注意します
サトイモは、植え付けたタネイモの上に親イモができ、
さらにそのまわりに子イモ、孫イモができる仕組みになっています。
主に親イモを食べる品種、子イモや孫イモがよくできる品種、
親イモと子イモの両方を食べる品種、芋茎を食べる品種など、
用途に応じて選びましょう。
主に親イモを食べる品種では、「京イモ」が一般的です。
子イモや孫イモがよくできるタイプでも、収穫3日以内なら
親イモもおいしく食べられます。
「土垂」や「石川早生」「女早生」などが育てやすいでしょう。
親イモと子イモの両方を食べる親子兼用タイプなら、
「八ツ頭」や「エビイモ」「赤芽イモ」などが良いでしょう。
赤芽イモは暖地向きの品種です。
芋茎(ズイキ)専用品種もあります。
「ハスイモ」はえぐみがなく、生で食べることもできます。

人気の土垂(どだれ)
■栽培管理
サトイモの生育適温は25〜30℃で高温を好み、
低温に弱いです。
また、日当たりを好み、土は保水力のある
肥沃な土壌を好みます。
・植え付け
植え付け適期は、暖地が3月下旬〜4月、
中間地が4月〜5月中旬、
寒冷地が5月〜6月上旬です。
植え付けるタネイモは、園芸店などで購入するほか、
スーパーなどで市販されている食用のサトイモも
利用できます。
ただし、土付で販売されているものを利用しましょう。
良いタネイモは、しっかりした芽がついていて、
コロンと丸い形をしていて、腐ったり病気になっていず、
大きさは中くらいのイモです。
植え付け2週間前に、1uあたり苦土石灰100〜150gを
まいて、よく耕しておきます。
1週間前になったら、1uあたり化成肥料50gをまいて
よく耕し、幅100〜120cm、高さ10〜20cmの畝を立てます。
植え付け当日、土が乾いているようだったら、
水やりをして土を湿らせてから植え付けます。
株間50〜60cmで、深さ5〜6cmで、芽を上にして植え付けます。
・芽かき
子イモの芽が地上部に顔を出すと親イモ化し、
子イモが肥大しなくなってしまうため、
”芽かき”を行います。
子イモの葉が2〜3枚になったら、かき取るか、
芽を埋めてしまいます。
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追肥と土寄せが良いイモを作るポイントです
・追肥と土寄せ
芽が地上部に出てきたら、追肥を行います。
1uあたり30gの化成肥料を施します。
以後、1カ月おきに追肥します。
化成肥料は、最初は株のまわりに、株が大きくなったら
畝の外側にまくようにします。
追肥の度に土寄せを行います。
5〜6cmずつ、クワなどで土を寄せます。
土寄せの量が少なすぎると、イモが地表に出て
緑色になるので注意します。
逆に一度にたくさん土寄せしすぎると、
子イモの数が少なくなります。
敷きわらをした後は、わらをいったん中央に寄せてから
土寄せをし、その後わらを戻すと良いでしょう。
・水やり
サトイモは水切れに弱く、いったん萎れた葉は
回復することなく、必ず枯れてしまいます。
夏場は、1週間に1回程度、たっぷりと水やりを
するとよいでしょう。
真夏は乾燥しやすいため、最後の追肥が終わったら、
乾燥防止に敷きわらなどを敷きます。
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筑前煮に美味です
■収穫
初霜が降りる直前、葉が黄色くなってきた頃が
収穫の目安です。
カマや包丁などで地上部を10〜15cm残して葉柄を切り取り、
スコップでイモを掘り上げます。
掘り上げたら、土や根を取り除きながら、親イモと
子イモを分けます。
サトイモは霜にあたると腐りやすいので、
採り遅れないよう注意します。
■病害虫
病害としては乾腐病や黒斑病などが、虫害には
アブラムシやダニ、ヨトウ類などが発生します。
消毒された種イモの使用の効果が高いです。
アブラムシの予防には、強い水流での水やりも効果的です。
株全体と葉裏に、強い水流でシャワーのように浴びせれば、
アブラムシ退治と乾燥防止に役立って、一石二鳥です。
>>サトイモのタネイモを見てみる