トウモロコシは家庭菜園の醍醐味が味わえます
トウモロコシは草丈が高いため、
畑で栽培するイメージがありますが、
ポイントを押さえれば、プランターでも栽培できます。
トウモロコシは収穫から1時間で甘みが半減すると
いわれています。
ぜひ、採りたてのおいしさを味わってみてください。
■トウモロコシのプランター栽培のポイント
1.大きな容器を選びます
2.強風で倒れないよう、支柱を立てたりします
3.肥料食いのため、定期的に追肥を施します
スイートコーンは丈夫で育てやすく、
早生種〜中生種を選べば、
タネまき後80日前後で収穫できます。
「おひさまコーン」や「キャンベラ82」、
「カクテル600」などの品種が育てやすくて
オススメです。
「おひさまコーン」「キャンベラ82」「カクテル600」などが作りやすいです
いろいろな品種を育てても楽しい!
■トウモロコシのプランター栽培の管理
・容器
スイートコーンは肥料食いの王様のため、
肥料持ちのいい深型プランターや、
袋栽培がオススメです。
・用土
一般的な野菜用培養土でよく育ちます。
・タネまきと育苗
タネまき適期は4月中旬〜8月上旬です。
1ヶ所当たり3〜4粒まき、2〜3cm覆土し、
ビニルトンネルかマルチをかけます。
マルチは、最初は穴を開けずにかけ、
発芽したらすぐ穴を開けてあげると、
タネを鳥に食べられません。
ビニルトンネルやマルチは、地温が安定する
5月初旬になったら外します。
本葉4枚の頃、ハサミで切って間引き、
1本立ちにします。
トウモロコシは日当たりを非常に好むので、
日当りの良い場所で管理します。
トウモロコシの雌穂は、別の株の雄穂の花粉でないと
受粉しない”他家受粉”のため、1度に3〜4株以上つくり、
できるなら7日程度ずらして、
二回タネまきすると受粉が確実になります。
・支柱
強風で倒れないように支柱で支えたり、
近くの柵などに固定すると安心です。
ヤングコーンも家庭菜園ならではの旨さです!
・整枝
まず雄穂が伸び、遅れてその下に雌穂が、
絹糸(穂先の長い糸)を伸ばします。
雌穂1株にいくつか付きますが、
プランター栽培では土量が限られるため、
1株一房にします。
一番上の房を残して、残りは取り除きます。
取り除いた房は、ヤングコーンとして、
加熱して食べましょう。
根元からは分げつ枝が伸びてきますが、
取り除かず、そのまま育てます。
トウモロコシは肥料好きなので追肥していきます
・追肥
トウモロコシは肥料食いで知られる野菜のため、
追肥の間隔は短く、量もほかの野菜より多めに施します。
本葉2枚の頃、元肥を、その後は15日ごとに
4回追肥します。
1株あたり10gの化成肥料を施します。
下葉から黄色くなり、草丈の伸びも悪いときは
肥料が足りないので、すぐに追肥を施します。
・人工授粉
トウモロコシは、まず雄穂が伸び、その1〜3日後に
雌穂が伸びてきます。
トウモロコシは他家受粉のため、栽培している株の数が
少ないと、思うように受粉できないことがあります。
プランター栽培の場合は、人工授粉が確実です。
雄穂を雌穂の絹糸につけて、受粉します。
・水やり
トウモロコシは生育が旺盛のため、
毎日たっぷりと水やりをしましょう。
・病害虫
トウモロコシは、連作障害以外は病気はほとんど
心配ありません。
害虫では、ネキリムシで根が食害にあうことがあります。
見つけ次第捕殺します。
また、アワノメイガは茎や穂、実の中に入り込む
やっかいな害虫です。
雄花が伸び始めた頃、トレボン粉剤DLを10日おきに
2〜3回散布して予防すると良いでしょう。
採りたてはゆでたり焼いたり、美味しいですよ
■収穫
絹糸が黒褐色になった頃が収穫適期です。
一番甘味があるのが朝なので、
早朝のうちに少し葉をむいてみて、
黄色く完熟しているのを確認してもぎ取ります。
まだ完熟していなければ、皮を戻しておけば大丈夫です。
採り遅れるとかたくなり、甘みもなくなるので、
毎日観察して採り遅れないようにしましょう。
トウモロコシは収穫したてが一番甘く、
時間と共にどんどん甘みが失われ、
収穫後1時間で、甘みは半分になるといわれています。
収穫直後のトウモロコシを食べられるのは
家庭菜園ならではの醍醐味なので、
ぜひ、採りたてのトウモロコシを味わってみてください。