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収穫した小玉スイカ


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ジューシーでとても甘いです


プランター栽培では大玉スイカの栽培は難しいので、
小玉スイカ(ミニスイカ)を選びましょう。

実が小さい分、収穫までの日数も短くてすみます。
大玉でも、中玉サイズで収穫できます。

スイカのプランター栽培の手順を分かりやすくご説明します。 

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大きな深鉢でも、充分育てられます


■スイカのプランター栽培のポイント

1.小玉スイカを選びます
2.大きな容器を用い、用土には元肥を施しません
3.人工授粉で確実に受粉させます 


果重2kg前後の「紅こだま」や、果重1.5〜2kgの
ミゼット」などが育てやすく、お勧めです。


■スイカの栽培管理

・容器
スイカは株が大きくなるため、できるだけ大きな容器を用います。

・用土
標準の野菜用培養土でよく育ちます。

ただし、植え付け時に元肥に窒素分が多いと、
「つるボケ」して、葉ばかり茂って花が落ちる原因になるので、
肥料の入っていないタイプの培養土を用います。

培養土10Lあたり過リン酸石灰を1つまみ半(約7.5g)混ぜておきます。

・植え付け
植え付け適期は、暖地は5月〜6月上旬、
中間地は5月中旬〜6月中旬、
寒冷地は5月下旬〜6月上旬です。

苗は、双葉が残っていて、本葉が5〜6枚ついていて、
節間が短く、株ががっちりとしていて、葉に虫食いの
痕がないのがよい苗です。

植え付けたら、仮支柱を立て、誘引します。

スイカは高温を好むため、植え付け直後、まだ気温が
低いようなら、ホットキャップやマルチをして保温に努めます。

・整枝
本葉5〜6枚の頃、親づるの先端をハサミで切って摘芯します。
摘芯することにより、小づるを伸ばします。


小づるが伸びはじめたら、1m程度の支柱を4〜5本立て、
ひもで誘引して小づるを這わせます。

植え付けから約1ヵ月後に小づるの6〜8節目に付く
雌花を肥大させます。

確実に受粉するよう、人工授粉を行うとよいでしょう。

◎人工授粉
人工授粉は、まず雄花を切り取って花びらを取り、雄しべだけにします。
次に、雄しべを雌しべの先端に軽くこすりつけて受粉させます。 


花粉の受粉能力は早朝のほうが高いので、
遅くても朝9時までには受粉を終えましょう。
また、花粉が雨にぬれると受粉できないので、
人工授粉は天気のよい日に行います。

受粉した日付を書いたラベルを雌しべの近くに取り付けておくと、
収穫適期の目安になります。 



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着果しました!


◎最初の着果に失敗したら? 
次の花を受粉し、着果させます。

第一花までの孫づるは早めに芽かきし、第一花以降の孫づるは
放任します。

これは、光合成を行わせて養分を蓄え、
甘さなどの品質を良くするためです。
孫づるの伸びは、着果すると自然に止まってきます。

果実は、1つる1果ずつ肥大させます。
ネットやヒモ等でつるしましょう。

スイカの重みで茎が折れないように、ネットやヒモを支柱に取り付け、
ハンモックのようにスイカを吊り下げると安心です。


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どんどん大きくなります!


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果実はネットで吊ってあげると安心です


・追肥
第一花開花の3〜4日前と、受粉後7〜10日後に、
1株あたり化成肥料1つまみ(約5g)を株の周りにまきます。

・水やり
土の表面が乾いたら、たっぷりと水やりをします。


■病害虫

害虫はアブラムシ、ハダニ類など、
病気はべと病、つる枯れ病などの被害があるので、
早めの防除を行います。


■収穫

受粉後、35〜40日が収穫適期です。
収穫の約10日前から水やりは控えめにして乾かし気味に管理すると
甘いスイカが収穫できます。 


>>スイカのタネと苗を各種見てみる

*より詳しいスイカ栽培については、
>>スイカの育て方.com
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