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スイカ栽培は、力が入ります!
スイカは、育ててみたい果菜類ランキングで
常に上位に入る人気の野菜ですね。
家庭菜園で作ったスイカは、本当に甘くておいしいです!
病気に強い接木苗での栽培が、育てやすくてお勧めです。
スイカの育て方を、わかりやすくご案内します。
■スイカの栽培のポイント
1.日当たりのよい場所で、水はけよく育てます
2.敷きわらで、泥はねを防ぎます
3.摘果で大きな実を育てます
スイカには、大きな大玉スイカと、
重さ2kg前後の小玉スイカがあります。
大玉スイカなら、低温や低日照でもよく太る「紅孔雀」が、
小玉スイカなら、「紅こだま」や「大和小町」などがお勧めです。
そのほかにも、皮が黒い「月娘」や「ミニ黒太陽」、
果肉がオレンジ色の「サマーオレンジベビー」などの品種を
栽培しても楽しいでしょう。
■スイカの栽培管理
スイカはつるを四方に伸ばして生長するため、
1株でも2×2mの広いスペースが必要です。
小玉スイカであれば、吊るして行灯仕立てやアーチ支柱に仕立てて、
狭いスペースでも栽培できます。
>>スイカ ネットで吊り栽培
・植え付け
植え付け適期は、暖地で4月中旬〜5月上旬、
中間地で5月、寒冷地で5月下旬〜6月上旬です。
スイカは強い日差しと高温を好むため、
十分暖かくなってから植え付けましょう。
スイカの苗は、水はけのよい「鞍つき」の畝に植え付けます。
鞍つきにすると、水はけがよくなり、
肥料分も無駄なく吸収できます。
◎用土作り
まず、植え付けの2週間前、1株2m×2mの栽培スペースを計り、
1u当たり苦土石灰100〜150gをまき、土とよく混ぜ、
土の表面を平らにならします。
植え付けの1週間前になったら、栽培スペースの中心に、
直径30cm、深さ30cmほどの穴を掘り、堆肥2kg、化成肥料30g、
熔リン10gを入れて、穴を埋め戻します。
植え付け当日、肥料などを埋めた場所の上に20cmほど土を
盛り上げて山の形をつくります。
頂上は平らにし、真ん中に植え穴を掘ります。
植え穴に水を注いで土を湿らせておいてから植え付けます。
植え付けたら、もう一度たっぷりと水やりをします。
◎植え付け後
植え付け時の気温が低かったり、強風が吹いているようなときは、
ホットキャップをかぶせたり、寒冷紗をトンネル状にかけたりして
保温してあげましょう。
植え付け後、つるが伸びるのに合わせて、敷きわらを敷いていきます。
敷きわらを敷くことで、泥はねや、雑草を防ぎます。
・摘芯と整枝
本葉5〜6枚になったら、親づるの先端をハサミで切って摘芯します。
摘芯により、子づるを伸ばして雌花を多くつけさせます
子づるが伸びてきたら、勢いのよい子づる3〜4本を残して
他の子づるは切り取ってしまう「整枝」を行います。
整枝を行うことにより、残した子づるに日がよく当たるようになり、
実がよく育ちます。
![kodamasuikamebana300.jpg](http://wish777.sakura.ne.jp/sblo_files/saibaidaisuki/image/kodamasuikamebana300.jpg)
スイカの雌花、根元が膨らんでいます
![6098112.jpg](http://wish777.sakura.ne.jp/sblo_files/saibaidaisuki/image/6098112-thumbnail2.jpg)
雄花
・人工授粉
植え付けの約1ヵ月後から花が咲き始めます。
確実に受粉させるには、人工授粉を行うとよいでしょう。
雄花を摘んで花びらを取り、花粉をめしべの先端に軽くこすりつけます。
花粉の受粉能力が高いのは早朝のうちなので、
人工授粉は朝9時までに終わらせるようにします。
人工授粉を行った日付を書いたラベルをつけておくと、
収穫の目安になります。
・摘果
大きなスイカを収穫するために、摘果を行います。
大玉は1株当たり2個、小玉なら1本の子づるに1個ずつ残し、
他はすべて摘み取ります。
最初についた実は摘み取ってしまい、2番目以降についた実のうち
形のよいものを残します。
摘果は、果実の直径が10cm未満のうちに行います。
摘果した実も、漬物などにして食べることができます。
・玉直し
スイカの実の、地面に接している側は、日光に当たらず
黄色くなってしまいます。
それを防ぐため、へたを上に向けてスイカを立てることを
「玉直し」といいます。
全体に日を当てることで、皮の色や縞模様がきれいに出ます。
大きく生長してから行うとへたが折れやすいため、
受粉後2週間以内に行うようにします。
・追肥と土寄せ
植え付けの1ヵ月後から、追肥を施します。
2週間に1回、1u当たり化成肥料30gを株のまわりにまきます。
![suikaCC-4255d.jpg](http://wish777.sakura.ne.jp/sblo_files/saibaidaisuki/image/suikaCC-4255d.jpg)
収穫適期の見極めがだいじです
■収穫
受粉後、大玉なら40〜45日後、小玉なら35〜40日後が収穫の目安です。
早すぎると甘みがなく、遅すぎると果肉が溶けたようになってしまうので、
収穫適期の見極めが大切です。
「実をたたくと鈍い音がする」「実の周辺の葉が枯れる」など、
収穫適期の見極めポイントはいろいろ言われていますが、
受粉後の日数が最も確実です。
そのため、人工授粉をし、日付のラベルをつけておけば、
収穫適期を簡単に割りだせます。
■病害虫
炭そ病やつる枯病にかかることがあります
発病すると防除しにくいので、発病させないことが大切です。
連作しないようにしたり、定期的な薬剤散布で予防します。
ウリハムシやウリキンウワバ、ワタアブラムシなどがつきます。
見つけ次第、薬剤で防除します。
>>スイカのタネと苗を各種見てみる
*より詳しいスイカ栽培については、
>>スイカの育て方.com