標準プランター2つに各1苗ずつ、1苗で約30個のゴーヤが採れました
ゴーヤーは別名”にがうり”といい、苦味が特徴の野菜です。
この苦味成分は”モモルデシン”といい、
品種によって苦味が異なります。
「あばしゴーヤ」や「白れいし」は、比較的苦味が少ないです。
調理のときにふわふわの綿の部分を取れば、苦味は少なくなります。
では、ゴーヤのプランター栽培をご紹介していきます。
■ゴーヤーのプランター栽培のポイント
1.生育旺盛のため、容器は大きなサイズを使用します
2.水切れに注意します
3.生育初期は雌花があまり咲きません
ゴーヤーは苦さが身上ですが、苦いのが苦手な方は、
薄くカットしたり、水にさらしたりすると
苦味が多少少なくなります。
プランターでも1日、このくらい収穫できます
■ゴーヤーの栽培管理
ゴーヤーには雄花と雌花の両方が咲きますが、
雄花の方が多く咲きます。
また、生育初期は雄花ばかりが咲き、
雌花がなかなか咲かない傾向にありますが、
生育するにつれ、雌花も咲くようになります。
・タネまきと育苗
タネまき適期は、温暖地は3月下旬〜4月中旬、
中間地は4月、寒冷地は4月中旬〜5月初旬です。
ゴーヤーのタネは種皮が硬くて発芽しにくいので、
発芽をそろえるにはコツがあります。
まず、発芽しやすくするため、タネのとがっているほうを
爪切りやハサミなどで少しカットします。
次に、小皿などに入れ、水をひたひたになるまで注ぎ、
発芽するまで3〜4日間暖かい場所に放置します。
タネから白い根が出てきたら、培養土を入れた
ポリポットに、白い根を下向きにして植え付けます。
覆土は1.5cm前後とします。
植え付けたらたっぷり水やりをします。
1週間ほどすると発芽してきます。
この時期も、ビニールで覆うなどして保温しましょう。
・植え付け
本葉2〜4枚になったらプランターに定植します。
定植が遅れると、根の活着が悪くなり、
初期の生育が遅れてしまいます。
ゴーヤは生育旺盛のため、容器は大きなサイズを準備します。
ゴーヤは水はけの良い土壌を好むため、
排水を良くするために底にごろ土を敷いてから、
野菜用の用土を入れます。
株間30cm以上あけて植え付けます。
容量20Lのプランターの場合は2株、
50Lの大型のプランターの場合は3株くらいが適当です。
植え付けたら、たっぷりと水やりをします。
草丈がある程度の高さになるまでは、
長さ40〜50cmの支柱を根から少し離して立てます。
つるが伸びてきたら、本格的にネットを張ります。
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ネットがあると、喜んでつるが伸びます
・ネット張り
つるが伸びてきたらネットを張ります。
しっかりとした支柱を立て、ネットはぴんと張った状態で張ります。
安定した状態では、ゴーヤーは安心してつるを伸ばします。
ネットに誘引する際は、茎が太くなったときに食い込まないように、
余裕を持ってとめるようにしましょう。
普通にネットを張るだけでなく、アーチにしてみたり、
パイプを組んで作ったパーゴラや、
トレリスと一体型になったプランターボックスでパーティションを
作ったりと、いろいろ工夫してみると楽しいです。
1.5メートルを超えたら、横に誘引する方が結実が良くなります。
>>ゴーヤの支柱立て・ネットの張り方の図解はこちらです。
・摘芯
草丈1m程度になったら、親づるの先端を切り、摘芯します。
摘心すると、下の方から子づるが生えてきます。
グリーンカーテンにする方は、子づるも摘芯すると
孫づるが生えてきて、よく茂ります。
・追肥と土寄せ
1回目の追肥は、草丈50cm程度の頃に施します。
2回目の追肥は、実がつき始めたら与えます。
以後は、2週間に1回くらい施します。
株元から少しはなれた場所に、化成肥料を少量与えます。
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虫が少ないところでは、人工授粉します
・水やり
ゴーヤーは生育旺盛でよく乾くため、
水やりはこまめに行います。
水分が足りなくなると、葉がしおれてきます。
1日1回、朝か夕方にプランターの底から流れ出るまで、
たっぷり水やりをします。
真夏の乾燥期は、朝と夕方の2回行っても良いでしょう。
家庭菜園のゴーヤで肉詰めを作ってみました、おいしいです〜!
■収穫
種まきから約2ヶ月で収穫できるようになります。
ゴーヤーの表面のイボがふくらんできたら収穫適期です。
採り遅れると黄色くなってきます。
黄色くなったゴーヤーは、緑果と比べて栄養価が半減してしまいます。
また、黄色くなって収穫適期を過ぎた実は、
放って置くと株が弱ってしまうため、早めに取り除くようにします。
■病害虫
ゴーヤーは基本的に病害虫はあまり心配ありませんが、
プランター栽培の場合、マグネシウム欠乏症が出ることがあります。
マグネシウム欠乏症になると、葉脈の部分を残して
葉が黄色くなり、枯れてきます。
黄色くなった葉は元に戻りません。
まだ緑色で元気な葉に、水溶性のマグネシウム肥料を薄めて
たっぷり散布します。
マグネシウム欠乏症の予防法としては、肥料を選ぶ際に
成分をよく確認して、マグネシウム(”Mg”または”苦土”)の
表記があるものを選びます。
>>ゴーヤのタネと苗を見てみる