ゴーヤでグリーンのカーテンができます
ゴーヤーはインドを中心とした熱帯アジア地方原産で、
江戸時代に中国から沖縄に伝わったとされています。
以前は沖縄でのみ栽培されていましたが、
今では日本全国で栽培されるようになりました。
では、ゴーヤのわかりやすい育て方をご紹介します。
1.高温を好みます。特にタネまきは25℃以上を保ちます
2.水切れと肥料切れに注意します
3.ネットはピンと張り、つるが安心して伸ばせるようにします
ゴーヤーは緑色の未熟果を収穫しますが、
そのまま育てていると、黄色からオレンジ色になり、
下の方から自然に裂けてきます。
中には赤い粒(仮種皮)がたくさんついていて、
その中にタネが1粒ずつ入っています。
赤い部分はほんのり甘みがあります。
熟したゴーヤ
裂果してタネが見えます
■品種
在来種であるアバシーゴーヤーのほか、
群星や汐風などの新品種があります。
そのほかにも、両端がとがった紡錘型のベトナム産ゴーヤーや、
表面の突起が小さめなタイ産ゴーヤー、
色が白くて苦味が少ない台湾産ゴーヤーなどもあります。
■ゴーヤーの栽培管理
ゴーヤーは病害虫の被害も比較的少なく、
とても育てやすい野菜です。
暑い地方原産の野菜のため、初期の
温度管理がポイントです。
・タネまきと育苗
ゴーヤーのタネは、4月下旬〜5月上旬にまきます。
ゴーヤーのタネは皮が硬くて水を吸いにくいです。
そのため、発芽しにくかったり、
発芽がそろわなかったりするため、
タネを少し切ってあげましょう。
タネの先のとがった部分を、爪切りやハサミなどで切ります。
このとき、タネの中身まで切ってしまわないように注意します。
その後、2時間くらい水に浸してからまくと、
発芽しやすくなり、発芽がそろいます。
ポリポットの7分目まで培養土を入れ、2〜3粒ずつ、
1〜2cmの深さにタネをまきます。
ゴーヤーの発芽適温は25〜30℃と高いため、
発泡スチロール箱にポリポットを入れ、
ビニールで覆って保温し、夜でも20℃を下回らないようにします。
本葉2枚になったら、生育の良い1株を残して間引きます。
残す株の根を傷めないように、間引く株をハサミで切るとよいでしょう。
・植え付け
日当りがよく、水はけのよい場所が適しています。
植え付け2週間前に、1uあたり堆肥2kg、苦土石灰10gを散布し、
よく耕しておきます。
1週間前になったら、1uあたり化成肥料30gを施し、
よく耕して幅1m、高さ20cmの畝を立てます。
株間60cmで植え付けたら、たっぷり水やりをします。
ネットを張るまでは、茎が折れないように支柱で支えます。
◎苗を購入する場合
育苗せず、苗を購入して植え付けても良いでしょう。
茎が太くてがっりしして、葉の色が濃く、本葉4〜5枚のもので
双葉が残っている苗が良い苗です。
徒長していない苗を選びましょう。
・ネット張り
ある程度茎が伸びたら、ネットを張ってあげましょう。
ネットは、市販の「つる植物用ネット」を使用します。
網の目の大きさは、10cm前後が良いでしょう。
目が大きすぎると誘引しにくくなりますし、
目が小さすぎると葉が茂ったときに風を通しにくくなります。
ネットは、上下を支柱に通すなどして、
できるだけ風にあおられないように張ります。
ネットはしっかり張りましょう
・摘芯
ゴーヤーは、親づるよりも子づるに雌花を多く咲かせる性質があるため、
小づるを伸ばすようにします。
草丈1mくらいの頃、親づるの先端をカットし、摘芯します。
こうすることにより、わき芽の発生を促します。
・追肥
6月中旬頃と7月下旬頃、追肥を施します。
株元に化成肥料を施します。
・水やり
ゴーヤーは生育旺盛なので、水を大量に必要とします。
地植えの場合でも、土が乾いていたら水やりをしましょう。
一番果は樹が疲れないよう小さめで採ります
■収穫
全体が濃い緑色の状態から、イボの谷間の緑色が
薄くなってきた頃が収穫適期です。
収穫は、できれば朝のうちに行いましょう。
午後には実の温度が上がって鮮度が落ちやすく、
夕方になると実の水分が減ってきてしまいます。
ゴーヤチャンプル、ほろ苦くて美味しいです
■病害虫
ゴーヤーは病害虫は特に心配はありませんが、
連作をするとネコブセンチュウやつる割れ病などが出る可能性が
高くなるため、ウリ科の野菜と連作にならないように注意します。
>>ゴーヤのタネと苗を見てみる
*より詳しいゴーヤの栽培方法は、
>>ゴーヤの育て方.com