togarasi (2).jpg
このくらいに色づいたら収穫!


トウガラシは一見栽培が難しそうですが、
実は手がかからず、ナス科の野菜の中で
最も高温を好むため、盛夏でもなり続け、
6月〜10月まで約5ヵ月間も収穫できます。 



■トウガラシのプランター栽培のポイント

1.堆肥をたっぷり混ぜ込みます
2.早めに追肥し、株を疲れさせません
3.わき芽かきをし、風通しよく育てます 



トウガラシは激辛から辛くないものまで、
様々な種類があります。
好みによって選びましょう。


Red pepper (4).jpg
沖縄のシマトウガラシ






■品種

激辛なら、日本で古くから栽培されている「鷹の爪」、
メキシコ原産の「タバスコ」、収量が多い
「無国籍激辛トウガラシ」などが一般的です。

中辛なら、新潟県長岡の伝統野菜の「かぐらなんばん」、
メキシコを代表する品種の「本格ハラペーニョ」などは
いかがでしょう。

辛くないタイプには、夏の暑さに強く作りやすい
「改良ししとう」などが家庭菜園向きです。


Red pepper (3).jpg
株を疲れさせないのがポイント


■トウガラシの栽培管理

・容器
標準サイズのプランターで、十分良く育ちます。

・用土
一般的な培養土や、庭土、古土でもよく育ちます。

肥料分が含まれている培養土は、培養土2に対して
完熟牛ふん堆肥1の割合でよく混ぜます。

肥料分が含まれいない培養土や、庭土、古土の場合は、
土と完熟牛ふん堆肥を1対1の割合で混ぜます。

・植え付け
トウガラシは高温性で、15℃以下では生育が止まってしまうので、
タネまきから始めると、育苗に加温が必要になってきます。

しかも初期生育が遅く、育苗も3カ月程度かかってしまうため、
苗を購入した方がよいでしょう。

苗は、子葉が残っていて、葉の色は濃く、
節と節の間隔が詰まってがっちりしていて、
病害虫の被害がないものを選びます。

植え付け適期は、暖地なら3月下旬〜8月上旬、
中間地は4月〜7月、寒冷地は5月下旬〜7月中旬です。

株間35〜40pで植え穴を掘り、根鉢を崩さないように植え付け、
株元を軽く押さえたら、たっぷりと水やりをします。

強い日差しを好むので、日当たりと風通しの良い場所で管理します。

・支柱立て
株が生長し、風などで倒れそうになってきたら、
支柱を立てます。

長さ90cm程度の支柱を、株から2〜3cm離れた所にまっすぐにさし、
ひもで誘引します。

ひもは、茎を傷めないよう8の地にひねってゆとりを持たせます。

・わき芽かき
トウガラシ類は、一番花の上で2本に分かれ、
その後も花がついたところで枝分かれしながら
成長する性質があります。

一番花より下のわき芽を伸ばしておくと、
栄養分が分散されて株が弱ったり、
風通しが悪くなったりするため、
一番花より下のわき芽はすべてかき取ってしまいます。

わき芽は一度とってもまた出てくるので、
見つけ次第何度でも書きとります。

一番花より上のわき芽は、そのまま伸ばします。

・追肥
一番花のつぼみがつく頃、追肥します。
観光性化成肥料を30g施します。

その後は、葉の色が悪くなったら追肥します。

・水やり
水やりは毎日、盛夏は1日2回、
鉢底から水が流れ出るまでたっぷりとします。

乾燥させるとカルシウムが吸収できなくなり、
果実のお尻が黒くなる「尻腐れ」が発生
しやすくなります。


Red pepper (2).jpg
花は、ピーマンやシシトウと見分けがつきにくいです


■病害虫

梅雨明け後、乾燥した時期になるとハダニの被害を受けやすくなります。
ハダニがつくと、葉がかすれたようになったり、丸まったり、
黒く縮れたりします。
また、新芽が被害を受けると、株の生長が止まってしまいます。

ハダニは湿った所が苦手なため、ときどき霧吹きで葉の裏表に
水をかける「葉水」を行うと、発生を防げます。

また、ハダニが発生しても、葉水を行うことで追い払うこともできます。


Red pepper (1).jpg
家庭菜園のトウガラシでペペロンチーノ


■収穫

一節にたくさん実をつける房なり種は、ほとんどの実が色づいた頃に
株元を持って引き抜いて一度に収穫します。

房なり種でない場合は、赤くなったものから順次収穫すると、
多収になります。

また、開花後20〜30日で青トウガラシとして若どりしてもよいでしょう。

>>トウガラシのタネ、苗を各種見てみる
 カテゴリ
 タグ