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ピーマンは、果菜類の中でも育てやすく、
初心者でも作りやすい野菜の一つです。

その上、ポイントを押さえて栽培すれば、
1株あたり70個以上も収穫することができます。

こちらでは、ピーマンの地植えの育て方をご紹介します。
 
■ピーマン栽培のポイント

1.株間を広く取り育成させます
2.高く長く誘引し、たくさんの葉をつけさせます
3.未熟果で収穫すれば、多くの実が収穫できます 


ピーマンには、葉1枚ごとに付け根に花が咲き、
付け根から1〜2本の側枝が分かれる性質があります。

そのため、葉の数が多くなると、花が多く咲き、
収量が増えるので、葉がたくさん出るように育てるのが
収量を増やすコツです。


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色付きピーマンやパプリカも育てやすいです


■品種

緑色のピーマンも、赤や黄色のいわゆる”パプリカ”も、
実は同じピーマンなのです。
緑色のピーマンは未熟果で、完熟すると赤や黄色になるのです。

とはいえ、現在は品種改良がすすみ、未熟果に向いた品種と、
完熟果に向いた品種に分かれています。

緑色の未熟果に向いている品種としては、
京ひかり」や「翠玉二号」などがあります。
なかには、ソフトボール大で、さわやかな甘みがある
デカチャンプ」などの変わり種もあります。

完熟果は、開花から60日程度かかりますが、
甘みが増し、食べやすくなります。
日数がかかる分、収穫量は未熟果よりかなり少なくなります。

完熟果向きの品種としては、「フル―ピーイエロー」や
ビバ・パプリコット」などが家庭菜園でも作りやすいでしょう。


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2〜4本で仕立てると収量が上がります


■ピーマンの栽培管理

ピーマンは葉1枚ごとに花が咲くため、葉を増やすことがポイントです。
それには、少し手間はかかりますが、丈夫な支柱を立て、
4本に整枝して、ビニールひもで吊り上げるように
誘引する方法がおススメです。

・植え付け
植え付け2週間前に、1uあたり100〜150gの苦土石灰をまき、
よく耕しておきます。

1週間前になったら、1uあたり堆肥2kg、化成肥料100g、
熔リン50〜60gをまき、よく耕したら、幅60pの畝を立てます。
熔リンには、実つきを良くする働きがあります。
畝を立てたら、黒マルチを敷きます。

株間80〜90cmで穴開け器などで穴をあけて植え穴を掘り、
ジョウロで水を注いで土を湿らせておきます。

苗を植え付けたら、40p程度の細い支柱を立て、
ひもで誘引します。

最後にたっぷりと水やりをします。


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ピーマンの花


・支柱立てと整枝・誘引
植え付け直後〜1カ月後の間に、支柱を立てます。

2m以上の長い支柱を、畝の外側に50p間隔でしっかりと立てます。
地面から140p程度の高さで、横に支柱を渡して
交点をひもで縛り、安定させます。

強度を増すため、さらに支柱を斜めにさして、
交点をひもで縛ります。

植え付けから1ヶ月ほど経つと、
葉の付け根からわき芽が伸びてくるので、
一番花のすぐ下のわき芽を残して、
それより下のわき芽は、すべて摘み取ってしまいます。


わき芽は手で簡単に摘み取れます。

植え付けから1カ月ほどして、株が大きくなったら、
主枝と側枝1本の計2本に整枝し、誘引します。

株は大きく育てるので、しっかり支えられるよう、
枝にひもをらせん状に巻き付け、少したるみを持たせて
横に渡した支柱に誘引します。

1週間ほどすると二番花がつくので、主枝と側枝のどちらも、
二番花のすぐ下から伸びる側枝も、同様に誘引します。

◎簡単な支柱と誘引
上記の方法は、株を大きく育てて収量を上げる方法ですが、
基本の3本仕立てなら、収量は4本仕立てに劣りますが、
最初に整枝・誘引をすれば、あとは手間がかかりません。

3本仕立ては植え付け後に株から5〜10cmほど離してながさ150cmの
支柱を立て、誘引します。

植え付け3〜4週間後、一番花のすぐ下のわき芽2本を残して
それより下のわき芽をすべて摘み取ります。

2本のわき芽に沿って、長さ150cmの支柱を斜めに2本立て、
誘引します。

・追肥と土寄せ
ピーマンは夏の野菜のため、暑くなるとぐんぐん成長します。
肥料切れしないように、定期的に追肥を施し、
株の勢いを維持します。

追肥は、植え付けの2週間後から、2週間ごとに施します。
1uあたり化成肥料30gをまきます。

栽培初期は植え穴に、株が大きくなったら、マルチをはがして
肩の部分にまいて中耕し、マルチを元に戻します。

・水やり
地植えでは基本的に水やりは不要ですが、
乾燥が続いたら水やりをしてあげましょう。


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赤や黄色のパプリカはお料理に活躍します


■収穫

開花から15〜20日程度で、未熟果の緑色のピーマンが収穫できます。
実の長さが5〜7cmの頃が収穫適期です。


完熟果のカラーピーマン(パプリカ)は、開花から
60日程度日数が必要です。

未熟果のうちに収穫すると、株が消耗しないので、
次々に実をつけます。

完熟果にすると、未熟果で収穫するよりも
収量はかなり少なくなります。


■病害虫

ピーマンの病気としては、えき病や炭そ病などがあります。

えき病は、発病した部分が暗褐色となり、やがて腐敗します。
高温多湿により発生しやすいため、風通しよく育てることが大切です。
抵抗性台木を用いた接ぎ木苗を購入したり、えき病が発生したら、
薬剤を1週間おきに2〜3回散布して防除します。

炭そ病は、葉に病斑が現れて枯れていきます。
早期のうちなら、病気の発生した枝葉を切り取って処分します。
ある程度病気が進んだら、早めに薬剤で防除します。

ピーマンの害虫は、ほとんど心配いりません。
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