ソラマメの間にシュンギクを植えています
庭がなくてもベランダなど限られたスペースで
手軽に栽培できるのがプランター栽培の魅力です。
それでもやはり、栽培したい野菜が多いと、
スペースとの兼ね合いが難しくなってきますよね。
そんな時、誰もが考えるのが、1つの容器で
複数の野菜を栽培する”混植”です。
ただし、植物は同じ種類で同じような生長をしているものが、
隣り合わせにすると、育ちが悪い植物があります。
逆に隣り合わせで、よく育つものもあります!
バジルなどハーブ系統は、比較的混植しやすいです
■プランターで野菜を混植するコツ
プランターで野菜を混植するときのコツ&ポイントは、3つあります。
1つ目は、違う科の野菜を組み合わせること。
2つ目は、生育環境の違うものを組み合わせること。
3つ目は、根の張りが深いものと浅いものを組み合わせることです。
カリフラワーとキャベツを混植するのは良くないようです
1.違う科の野菜を組み合わせる
たとえ新しく購入した土を使用したとしても、
同じ科の野菜を一緒に育てると、連作障害のように
偏った微生物が繁殖し、生育に影響を及ぼす
ことがあるからです。
特に、ウリ科やナス科の野菜同士を混植すると、
生育を妨げ合ったり、養分を奪い合ったりします。
2.生育環境の違うものを組み合わせる
例えば光を好む草丈の高い野菜には、
半日陰を好む草丈が低いタイムやパセリなどの
組み合わせが向いているということです。
この組み合わせでは、タイムやパセリの葉が
土の表面を覆ってくれるので、土の乾燥を防ぐ
敷きわらの代わりにもなります。
一方、草丈の高い野菜の隣に、やはり光を好む
草丈の低い野菜を植え付けてしまうと、
日光不足で生長が妨げられてしまいます。
3.根の張りが深いものと浅いものを組み合わせる
根の長短で組み合わせで植え付けると、
プランター内でうまく住み分けることができ、
お互いに成長を阻害しません。
根の張りが深い深根性(しんこんせい)の野菜には、
トマトやナスなどがあります。
根の張りが浅い浅根性(せんこんせい)の野菜には、
タマネギやリーフレタス、ラディッシュなどがあります。
この3つのポイント以外にも、
ニンジンやゴボウとウリ科野菜の混植や、
オクラとナス科野菜の混植では、
土の中のセコブセンチュウを増やしてしまったり、と、
いくつかのタブーがあります。
トマトと混植しやすいのは?
ニラです!
◎オススメの組み合わせは?
ミニトマト(ナス科)×チャイブ(ユリ科)、
ピーマン(ナス科)×つるなしインゲン(マメ科)、
キュウリ(ウリ科)×チャービル(セリ科)、
トマト(ナス科)×ニラ(ヒガンバナ科)など、
いろいろあります。
コンパニオンプランツの組み合わせでも良いでしょう。
でも、難しく考える必要はないようです。
家庭菜園は生産効率を求める農家ではないので、
どんな組み合わせでも、育てる過程を楽しみ、
プランター栽培を楽しめれればよいのではないでしょうか。