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つるありインゲンは、2ヶ月近くもの長期間、
次々とさやが収穫できるうれしい野菜です。
つるありインゲンの育て方をわかりやすくご紹介しましょう。
■つるありインゲン栽培のポイント
1.元肥は控えめにします
2.しっかりと追肥を施します
3.摘芯で子づるを伸ばします
インゲンにはつるあり種とつるなし種があります。
つるあり種は、収穫までに2ヶ月ほどかかりますが、
収穫期間は2ヶ月近く続きます。
つるなし種は、草丈が低く、コンパクトに育ちます。
タネまきから収穫までは50〜60日程度ですが、
収穫期間は20日前後と短く、1株あたりの収穫量も
つるあり種ほど多くありません。
■品種
つるありインゲンでは、「いちずグリーン」や
「王湖」「ケンタッキー101」などが育てやすく、
オススメです。
上記3品種はさやの形が丸いタイプですが、
平ざやタイプもあり、「モロッコ」などが
採り遅れてもやわらかく、オススメです。
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花も楽しめます
■つるありインゲンの栽培管理
・タネまきと育苗
タネまき適期は、暖地は4月〜6月上旬、
中間地は4月中旬〜6月中旬、
寒冷地は5月〜6月です。
ポリポットに培養土を入れ、指で深さ1.5〜2cmの
まき穴を3ヶ所開け、タネを1粒ずつまきます。
覆土をしたら軽く手で押さえ、底から水が流れ出るくらい
たっぷりと水やりをします。
インゲンに限らず、マメ類のタネは、発芽までの間に
鳥に食べられてしまうことがあるので、
発芽まで不織布をかぶせておきます。
日当りの良い場所に置き、発芽までは土が乾かないように
管理します。
本葉1〜2枚のころまでに、生育の悪い1株を
ハサミで切って間引きます。
・植え付け
植え付け適期は、暖地で4月下旬〜6月、
中間地で5月〜7月上旬、
寒冷地で5月下旬〜7月中旬です。
苗が本葉1〜2枚に育ったら、植え付けます。
植え付けの2週間前に、1uあたり苦土石灰100〜150gをまき、
良く耕しておきます。
植え付け1週間前になったら、1uあたり堆肥3L、
化成肥料50gをまき、よく耕し、幅60cmの畝を立てます。
元肥が多すぎると、茎葉ばかり茂ってさや付きが悪くなる
”つるボケ”になるため、肥料の分量はしっかり守ります。
畝を立てたら、水分と肥料分を保持するため、
マルチを張ると良いでしょう。
株間30cmで、穴あけ器などでマルチに穴を開け、
植え穴を掘ります。
植え穴にジョウロで水を注ぎ、土を湿らせておきます。
苗は、2本立ちで、根鉢を崩さないように植え付けます。
・支柱立て
植え付けたら、株から10cm離して、1株ごとに
長さ2mの支柱を立てます。
支柱がぐらつかないように、横と斜めに支柱を渡して
補強すると良いでしょう。
交点をしっかりとひもで結びます。
・誘引
植え付けから2週間ほどたつと、つるが伸び始めるので、
誘引します。
いったんつるが支柱に絡み始めれば、あとは自然に
上に伸びて絡まっていくので、以後は誘引する必要はありません。
・追肥と中耕
植え付け2週間後から、2週間おきに追肥します。
生育初期のうちは、マルチの穴に化成肥料3gをまきます。
草丈60cm以上になったら、マルチをはがし、
1uあたり化成肥料30gを畝の肩にまき、
中耕して土と軽く混ぜ、マルチを元に戻します。
・水やり
露地栽培の場合、一般的に水やりは必要ありませんが、
実のつき始めるころに乾燥が続くと、
花が落ちたりさやが曲がってしまうことがあります。
乾燥が続くようなら、水やりをしてあげましょう。
・摘芯
つるが支柱の1番上まで届いたら、
先端をハサミで切って摘芯します。
摘芯により、新に子づるが伸び、次々とさやがつくようになります。
子づるも支柱の1番上まで伸びたら、同様に摘芯します。
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摘芯すると大収穫になります
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こんないっぱい!
■収穫
開花から10〜15日たち、さやの長さが12〜13cmになったら
収穫適期です。
(さやの長さは品種によって異なることがあるので、
タネ袋で確認しましょう)
採り遅れるとかたくなるだけでなく、株を疲れさせ、
株の勢いが衰えて収穫期間が短くなるので、
早めの収穫を心がけましょう。
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炒め物にも最高!
■病害虫
インゲンの大敵は、アブラムシです。
葉の縁のほうから縮んでまいてきたら、
アブラムシが葉の裏にいます。
アブラムシはウイルスを媒介し、株を枯らしてしまうことがあるので、
早めに対策をとりましょう。
アブラムシはキラキラ光るものを嫌うため、
光を反射するシルバーや、黒×シルバーのストライプマルチをすると、
アブラムシ予防になります。
また、アブラムシは黄色い色に集まる性質があるため、
専用の害虫捕殺シートを支柱などにさして株の脇に立て、
誘引して捕殺する方法もあります。
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