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海を臨む鳥取のラッキョウ畑


ラッキョウは8月に植え付け、翌年5月〜7月に収穫と、
生育期間の長い野菜です。

しかし、丈夫で手がかからず、土質を選ばないうえ、
北海道から沖縄まで、全国で栽培することができます。

家庭菜園で育て、塩漬けや甘酢漬けにしたラッキョウは、抜群のおいしさです。
ラッキョウの育て方をご紹介しましょう。 


   
■ラッキョウ栽培のポイント

1.土質は選びませんが、水はけの良い土壌を好みます
2.追肥の時期は、暖地・温暖地と寒冷地・寒地で異なります
3.トウが立ったら、花茎を摘みます


ラッキョウは古く平安時代から栽培されています。

ラッキョウの特有のにおいは”アリシン”という成分によるものです。
アリシンは、身体の中でビタミンB1と結びつき、
ビタミンB1が体外に排出されにくくなるため、
効率よくビタミンB1を吸収することができます。

またアリシンには、疲労回復や、鎮静、血液をさらさらにする
効果などがあるとされています。


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品種選びも大切


■品種

ラッキョウの品種は少なく、下記5品種程度です。

ラクダ…ラッキョウの代表的な品種です。
      大球で、種球1個が6〜9球に分球します。

玉ラッキョウ…早生で、分球数は10〜25個と多く、
          その分、小球になります。

八房…分球数も大きさも、ラクダと玉ラッキョウの
     中間に位置します。

九頭竜…分球数は10球程度です。
       花ラッキョウに適した品種です。

島ラッキョウ…沖縄県のラッキョウの品種。小型で香味が強い。
        天ぷら、チャンプルの材料としてもおいしい。


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島ラッキョウ、漬けても旨く、天ぷらも最高です!


■ラッキョウの栽培管理

ラッキョウはとても丈夫で栽培しやすい野菜です。
栽培できる土壌の範囲も広く、粘質土から砂質土、
さらには火山灰土でも栽培できます。

ただし、ラッキョウの根は通気性のよい場所を好むため、
地下水位が高かったり、排水の悪い菜園では、
高畝にしたり、排水用の溝を掘ったりと、
工夫する必要があります。

・植え付け
植え付け適期は、暖地、温暖地、寒冷地、寒地ともに8月です。

植え付けの2週間前に、1uあたり90〜130gの苦土石灰と、
1〜2kgの堆肥を散布し、よく耕しておきます。

ラッキョウは痩せ地でも栽培できますが、収量を上げるためには
ある程度の肥料が必要です。

植え付け1週間前になったら、1uあたり緩効性化成肥料を
60g施します。

リン酸は、低温時の根の伸長を助けるので、
ヨウリンか苦土重焼リンを1uあたり40g程度施すとよいでしょう。

25〜30cm幅の畝を作ります。
畝の高さは、排水が良い菜園ならば平畝でよいですが、
水はけの悪い畑や、耕土の浅い畑の場合は、
高さ20cm程度の高畝にするか、畝の周りに排水用の
溝を掘りましょう。

種球は、株間10cmで密植にします。

畝の中央に深さ7〜10cmの植え溝をクワ幅で掘り、
株間10cmとなるよう種球を垂直に置き、覆土します。

植え付け後、2週間ほどで芽が出ます。

・追肥
暖地や温暖地では、10月に追肥を施します。
追肥は、1uあたり緩効性化成肥料25g程度とします。
追肥後、中耕すると通気がよくなり、
ラッキョウの根の伸長が促進されます。

寒冷地や寒地では、年内に追肥を施す必要はありません。

暖地・温暖地の2回目の追肥は2月、3回目は3月に施します。
寒冷地・寒地はそれぞれ4月、5月に施します。

追肥は1回目同様、1uあたり緩効性化成肥料25g程度とし、
追肥後に中耕します。

・冬越し
寒くなると共に生長は停滞し、枯れる葉も出てきますが、
ラッキョウは寒さに強いので、根が深く張っていれば
株が枯れることはありません。

ただし、強い寒風にさらされる菜園では、
風よけをしてあげると良いでしょう。


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収穫し終えたら、花を見るのも楽しいです


・花茎摘み
5月〜6月になると、花茎が伸びてきます。
開花に使われる養分が株の生長に使われるため、
花茎を摘むと、収量が上がります。

・水やり
ラッキョウは乾燥に強い野菜ですが、
乾燥が続くようなときは、水やりをしましょう。

乾燥時に水やりをすることにより、
肥料の吸収も促進され、成長がよくなります。


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収穫!


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根を切って洗うと、美人さんに


■収穫

暖地、温暖地では5月以降、寒冷地、寒地では
7月以降に収穫します。

採り遅れると、外皮がかたくなり、繊維質となって
品質が低下します。

収穫は、晴天が続く頃に、株を掘り上げて収穫します。

収穫したら、ハサミやカマなどで葉を5cm程度、
根を1cm程度残して切り落とし、ネットなどに入れて
風通しの良い日陰で保存します。

できれば、”芽止め処理”をすると、
芽が伸びてきて品質が落ちることを防げます。

芽止め処理は、収穫した球根の首と根部を切り落とし、
よく洗って汚れた薄皮をむき、20倍に薄めた食酢に
5分間漬けます。


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芽止め処理をすると、新鮮さが落ちにくいです


■病害虫

寒冷地、寒地では年内の病害虫の発生は少ないですが、
暖地や温暖地では、年内でも白色疫病などが発生します。

排水が悪いと、灰色かび病の発生が、
周囲にネギ類の畑があると、さび病の発生が多くなります。

いずれの病気も、見つけ次第早めに防除しましょう。

>>ラッキョウの種球を各種見てみる
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