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コマツナ、虫や猫が食べにきます


コマツナは栄養価が高い上、栽培が簡単で
連作に強く、1年中栽培できます。 


さらにアクが少なく、何にでもあわせられる青菜なので、
料理に使いやすいことからも、家庭菜園で人気のある野菜の一つです。
年末年始は、高くなるので作っておくと便利です。

   
■コマツナ栽培のコツ

1.何回かに分けてタネをまくと、長期間収穫を楽しめます
2.タネまき直後からトンネルがけで、害虫を防ぎます
3.生育初期はかん水をこまめに、後半は乾かし気味にします

コマツナは5℃以下の低温に7〜10日程度あたると
花芽ができてくるため、晩秋からの低温期の栽培では、
ハウスやトンネル栽培などで保温しないと、
大きくなる前にトウが立ってしまいます。

ただし、トウ立ちしても、ナバナと同じように食べることができます。


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C)千秋 花もきれいです


■品種

周年栽培できる「夏楽天」や「さおり」が人気です。

一番おいしく、育てやすい9月〜12月まきです。
10月〜4月収穫の場合、9月〜10月まきでは「ひとみ」が、
11月〜12月まきでは「楽天」「浜美2号」でもよいでしょう。


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トンネルをしてあげるとよく育ちます


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プランターでも美味しく育ちます


■コマツナの栽培管理

生育温度は5〜35℃と幅広いため、1年中栽培できます。
耐寒性も強く、氷点下になっても枯れないため、
豪雪地を除けば寒地でもトンネル・ベタがけ栽培で
栽培することができ、冬期の貴重な青菜として重宝します。

暑さにも比較的強いですが、一番おいしく、育てやすいのは、
9月〜12月まきの10月〜4月収穫です。


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発芽のようす


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時期をずらして栽培すると長期間楽しめます


・タネまきと育苗
タネまきの2週間前までに、1uあたり堆肥2kgと
苦土石灰150gをまき、よく耕します。

1週間前になったら、1uあたり化成肥料45g程度を施し、
よく耕して、幅70〜100cm、高さ10cmの畝を作ります。

条間15cmでまき溝を作り、株間4〜5cmですじまきにします。
覆土は1〜2cm程度とし、手で軽く押さえ、たっぷりと
水やりをします。

発芽までは乾かさないように管理します。

病害虫防除のため、タネをまいたら、ベタがけか、
トンネルで覆うとよいでしょう。

家庭菜園では、少しずつ何回かに分けてタネをまくと、
長い期間収穫を楽しめます。

>>トンネル・ベタがけ資材を各種見てみる

・追肥
コマツナ栽培では、肥料は元肥のみが基本ですが、
肥料不足のときは、本葉2〜3枚の頃に
液肥を追肥してあげましょう。

・水やり
本葉3〜4枚までは、土の表面が乾いたら水やりをします。
その後は、極端に乾燥しない限り水やりを控え、
乾かし気味に管理し、病害や徒長を防ぎます。


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■収穫

コマツナは生育中期まではゆっくり生長しますが、
後半は急速に育ちます。

そのため、草丈20cmのころがら徐々に収穫していくと、
おいしいうちに何回も楽しめます。

べたがけやトンネルは収穫の5日前に取り除き、
十分に日光や寒さに当てるのが、
おいしいコマツナを収穫するコツです。

早朝や雨の降っているときは葉がみずみずしく
元気に立っている一方で、晴れた日の日中から
夕方にかけては葉がしおれて見えます。

しかし、栄養分を十分に蓄えたおいしい葉を
収穫するには、晴れの日が続いてたっぷり光合成をした日の
夕方に収穫した方がよいでしょう。


■病害虫

コナガやヨトウムシ、アオムシ、アブラムシなどの
被害にあいやすいですが、本葉2〜3枚までの
生育初期に被害にあうと致命傷になりかねません。

できるだけ無農薬で栽培するのなら、
タネまき直後から、べたがけや防虫ネットのトンネルで、
害虫の飛来や産卵を防ぎましょう。

>>コマツナのタネを各種見てみる
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