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ミズナ、現在ではサラダにもよくもちいられます
ミズナは日本原産のアブラナ科の野菜で、
古くから京都の東寺九条付近で栽培されてきました。
そのため、別名を”京菜”とも言います。
■ミズナ栽培のコツ
1.保水性・排水性のよい土壌を好みます
2.かん水をこまめにし、水切れに注意します
3.秋まきは、間引き収穫で大株に
ミズナは小株で収穫してもよいですが、
別名の”千本菜”の通り、秋まきにして5ヶ月ほど育てて
大株にすると、葉数が100枚以上、
重さ6kgほどにも生長します。
■品種
小株収穫には、「早生はりはり水菜」や「みずみずしい菜」
などの早生品種がオススメです。
秋まきにして、大株に育てるなら、晩生の「千筋京水菜」
などがよいでしょう。

■ミズナの栽培管理
ミズナの生育適温は15〜25℃で、寒さに強く、冷涼な
気候を好みます。
また、暑さにも比較的強いので1年中栽培できますが、
4月〜5月まきか、8月〜10月まきが育てやすく、
害虫も比較的少なくて管理も楽です。
寒さにあたるとおいしさが増しますが、
生育初期は寒さに弱いため、10月頃の遅まきの場合は、
ビニルトンネルやベタ掛けで保温してあげます。
・タネまきと育苗、定植
保水性・排水性のよい場所を選びます。
タネまき2週間前までに、1uあたり堆肥2kgと
苦土石灰100gをまき、よく混ぜます。
1週間前になったら、元肥として、1uあたり
化成肥料150g〜200gを施し、よく耕します。
乾燥を嫌うので畝は低くします。
排水がよければ、平ウネでもよいでしょう。
タネまきは1年中できますが、9月中旬〜下旬に
まくのが一番育てやすいです。
早まきすると高温・乾燥で発芽が悪く、
生長すると病害虫の被害にあいやすくなりますし、
11月以降にまくと、ビニルトンネルが必要になります。
条間15〜20cmでまき筋をつけ、5cm間隔で
すじまきにします。
1cm程度覆土し、たっぷり水やりをします。
2〜3日程度で発芽します。
ミズナは初期生育がゆっくりなため、
大株に育てたい場合は、収穫までが長いこともあり、
育苗をしてから定植すると、菜園を有効に活用できます。
ミズナは、一般に移植に向かないとされている直根性ですが、
発根力が強いため、移植しても活着しやすいので
心配はありません。
◎ポリポットまき
ポリポットまきは、培養土を入れ、
2〜3粒まき、本葉1〜2枚のころに
間引いて1本にします。
約1ヶ月間育苗し、本葉5〜6枚の頃に、条間30cm、
株間20〜30cmで定植します。
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マルチングをすると水分が蒸発しにくく雑草も生えにくいです
・間引き
本葉が出始めたら、葉が触れ合わないように随時間引きます。
本葉3〜4枚までに、株間10cm程度にします。
・追肥
本葉5〜6枚の頃、1uあたり化成肥料10gを追肥します。
大株にする場合は、その1ヵ月後にもう一度追肥を施します。
・水やり
ミズナはその名のとおり水を好み、乾燥に弱いため、
土の表面が乾く前に水やりをしてあげましょう。
◎プランター栽培
プランター栽培の場合は、小株での収穫が良いでしょう。
長さ70cmのプランターでは2条まきにします。
本葉3〜4枚の頃、株間10cm程度に間引きします。
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収穫しきれなかったら花も楽しめます
■収穫
葉が25cm以上になったら収穫できます。
秋〜冬作であれば、間を抜いていくように収穫し、
残した株をそのまま大株に仕上げると良いでしょう。
その場合、大株は1月頃から収穫可能です。
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ジャコのサラダでシャキシャキ感を堪能しましょう
■病害虫
アブラムシやコナガ、ヨトウムシなどがつきます。
とくに生育初期には被害が大きくなりますので、
気温が高い時期は防虫ネットやべた掛け資材で
覆ったほうがよいでしょう。
その際は、隙間ができないよう、すそを土の中に埋め込んで、
隙間をなくすことがコツです。
>>ミズナのタネを各種見てみる