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庄内の食用キク
食用ギク(食用菊)は奈良時代に日本に伝来した、
いわば日本のエディブルフラワーです。
古代中国では延命長寿の花として、菊茶・菊花酒、
漢方薬として飲まれていましたが、
日本では、江戸時代頃より、一般庶民の間で
食用として広まりました。
家庭菜園で育てると、新鮮で無農薬にできるのが魅力です。
育て方をご紹介しましょう。
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季節をつないで出荷される黄色と紫のキクです
■食用ギク栽培のコツ
1.摘芯するとわき芽が出て、たくさん収穫できます
2.フラワーネットを張って、倒伏を防ぎます
3.農薬を使用するときは、収穫の2週間前までにします
ビタミンやミネラルが比較的多く、特に抗酸化作用の
高い栄養素を多く含み、発ガン効果の抑制、
コレステロールの低下、中性脂肪を低下させる効果が
あるとされています。
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もってのほか、綺麗です
■品種
本来観賞用のキクも食べられるのですが、
農薬が心配なので、観賞用のキクは食べないほうが良いでしょう。
食用ギクは、観賞用に比べて苦味が少なく、甘みがあります。
食用ギクは主に延命楽と阿房宮(あぼうきゅう)の2品種が
ポピュラーです。
延命楽は、新潟県では「かきのもと」、山形県では「もってのほか」と
呼ばれ、明るい赤紫色の中輪種です。
阿房宮(あぼうきゅう)は、黄色の小輪種です。
花びらをゆでて食べるほか、刺身などの料理のつまや飾りなどに
使われているのは、この阿房宮(あぼうきゅう)です。
■食用ギクの栽培管理
キクは多年草のため、古株から自分で苗を作ることもできますが、
連作障害防止のため、越冬時と挿し床を新土にする必要があったり、
手間もかかることから、苗を購入して植え付ける方が良いでしょう。
・植え付け
植え付け適期は4月中旬〜5月です。
市販の苗を購入して植え付けると良いでしょう。
植え付けの2週間前までに、1uあたり苦土石灰100〜150gを
まいて、よく耕しておきます。
植え付け1週間前になったら、1uあたり堆肥2kg、
化成肥料100gを施して、幅60cm、高さ10cmの畝を立てます。
株間30cmで植え付けたら、たっぷりと水やりをします。
乾燥防止に敷きわらを敷いても良いでしょう。
・追肥と土寄せ
植え付けから1ヵ月後、株間に1uあたり化成肥料30gを追肥し、
株元に軽く土寄せをします。
このとき、同時に摘芯をし、わき芽の発生を促します。
・ネット張り
食用ギクは風などで倒れやすいので、植え付けから40〜50日ほどたち、
草丈が30〜40cm程度になったら、ネット張りを行うと良いでしょう。
10〜15cm角の目のネットを用意し、四隅に立てた支柱に渡した
ヒモに固定し、株の先端をネットの目から出します。
生長に合わせてヒモを上へずらしていきます。
本数が少ない場合は、支柱でもよいでしょう。
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友人が作ってくれた酢の物、美味しい♪
■収穫
紫色のキクは、9月下旬〜11月が収穫適期です。
黄色のキクは、夏から10月上旬に収穫します。
完全に花が展開したものから、順に摘み取ります。
ガクから花びらを摘み、湯1Lに対し酢大さじ1を入れたお湯で、
さっとゆで、冷水に取り、水気を絞ります。
酢を加えると、苦味が和らぎ、色が鮮やかに冴えます。
天ぷら、おひたしや和え物、二杯酢や三杯酢でいただくのが美味しいです。
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フレッシュ 国産(山形産) 食用菊(食用花) お浸しにサラダに♪
■病害虫
アブラムシがつきやすいので注意します。
アブラムシは、蕾の時期につきやすいですが、
蕾がついてから約1ヵ月後に収穫し、
食用とするため、農薬はなるべく使用しないようにします。
薬剤を使用する場合は、オレート液剤を使います。
>>食用菊の苗を各種見てみる