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家庭菜園で栽培したネギは、とっても美味です


ネギ(根深ネギ)は、おもに関東以北で栽培され、
土寄せなどによって葉梢部を軟白し、
太く伸びた葉梢部(白根)を食べます。 


   
■ネギ栽培のコツ

1.作型と、地域にあった品種を選びます
2.最初の土寄せは、分岐部を埋めないように注意します
3.基部を残して収穫すると、繰り返し収穫できます

ネギは、食用としてはもちろん、バイオ農薬としての
働きもあります。

トマトやキュウリ、スイカやメロンなどの株元や株間に
混植すると、フザリウム菌による土壌病害が軽減されます。

これは、ネギの根圏で増殖する細菌が、
フザリウム菌を抑えてくれるからです。


■作型と品種の選び方

ネギは地域によって播種期や品種、作型が分化していて、
寒冷地を除けば、1年中栽培することができます。

ここでは、家庭菜園でも栽培しやすい作型をご紹介します。

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下仁田ネギ、生では辛みが強いが、熱すると甘く柔らかくなります


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下仁田ネギは天ぷら、すき焼き、鍋物で楽しめます


・春まき秋冬どり栽培

最も一般的な栽培法で、春(2月下旬〜3月下旬)にタネをまいて
夏(6月下旬〜8月上旬)に定植、秋に土寄せをして
葉鞘部を軟白して晩秋から冬(10月中旬〜3月上旬)に適宜
収穫します。

「石倉」「金長」「長寿」などが一般的です。
年明けに収穫する場合は、「東京冬黒」「宏太郎」「元蔵」など
低温伸長性のある品種が適していますが、
逆に冬の間も生長を続けるため、寒冷地や積雪地では
凍死してしまいます。

そのような地域では、「吉蔵」など、耐暑性と伸長性に優れ、
太りのよい品種を栽培し、年内に収穫するとよいでしょう。


・秋まき秋〜冬どり栽培

秋(10月中旬〜下旬)にタネをまき、苗床で越冬させ、
春〜夏(5月下旬〜6月上旬)に定植し、
秋〜冬(9月〜12月)に収穫する作型です。

ネギは低温に一定期間あうとトウ立ちしてしまうので、
トウ立ちさせないように栽培することがポイントです。

暖地では、低温に感応しにくい「長悦」などの
品種が適しています。


■ネギの栽培

トウが立ったら早めに摘み取りますが、
ネギ坊主(ネギの花球)を開花前に摘んで
天ぷらや油いためなどに利用すると、
少し苦味がありますが、おいしく食べられます。

・植え付け
ネギもタマネギ同様に種子寿命が短く、
すぐに発芽率が低下してしまうので、
苗を購入して植え付けるとよいでしょう。

植え付け場所は、排水がよく、耕土が深い畑が
適しています。

1uあたり苦土石灰150gを散布し、よく耕したら、
クワ幅の深さ15〜20cm前後の深い溝を掘ります。
掘った土は片側に上げ、上げた側の側面を
できるだけ垂直にすることが、まっすぐな
根深ネギを育てるコツです。

苦土石灰散布後1週間ほどたったら、
溝の底に、1uあたり堆肥2kg、緩効性化成肥料
40〜50gを施し、その上に5〜6cmほど埋め戻します。

◎苗の植え付けのコツ
苗は、株間5〜6cmで植え付けます。
大株になる品種は、8〜9cm間隔にするとよいでしょう。

苗はできるだけ垂直になるように並べ、
根元が少し隠れるくらい浅く(4〜5cm)覆土し、
わらや枯れ草、もみがらなどを敷いて、
たっぷりと水やりをします。

植え付け時のポイントは、ネギの葉は
左右180度に開いているので、畝の方向と、
葉が開いている方向が直角になるように
植え付けると、葉に光がよく当たります。


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追肥と土寄せをじょうずにすると良いネギが採れます


・追肥と土寄せ
根深ネギの土寄せは、葉梢部(白根になる部分)の
軟白に欠かせない作業です。

土寄せは、一度にたくさん行うと生長が停滞したり、
葉梢が細くなったりしてしまうので、
1回の土寄せでは、盛り上げる高さは5〜7cm程度にします。

1回目は、植え付け後30日前後に行います。
化成肥料を1uあたり50〜70gを、
溝と土寄せする土の部分にまき、その部分の土を
植え溝をくずす程度に土寄せをします。

土寄せは5〜7cm程度とし、葉の分岐部より上に
土寄せをしないように注意します。

2回目は、1回目の30〜40日後に、同様に追肥・土寄せをします。

最後の土寄せは、収穫目標の30日くらい前に行います。
このときは、追肥は施しません。
土寄せは、最後の仕上げなので、分岐部の上まで土をかけます。


■収穫

基本的に、ネギはいつでも収穫できます。
若いネギは、小ネギとして利用できます。

寒さにあたるとやわらかく、糖度も増して甘くなります。

ネギは長期間栽培するため、限りある菜園を占領すると
敬遠されがちですが、土寄せした土を除き、
幼芽ができている基部を残して収穫すると
再度新芽が伸びてくるので、繰り返し収穫できます。

◎保存のしかた
保存する場合は、少し土を入れた肥料袋などに入れたり、
土がついたまま新聞紙などでくるんで立てておいたりします。

貯蔵のポイントは、寝かせずに立てておくことと、
根と土とを接触させて枯らさないことの2点です。


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サビ病の被害です


■病害虫

主なネギの病気は、べと病とさび病、黒斑病です。

べと病防止には、連作を避け、密植にしないで
風通しよく育てます。

いずれの病気も、見つけ次第、病気の株は抜いて処分し、
早めに薬剤散布をしましょう。

ネギの葉は農薬が付着しにくいので、
ダインなど展着剤を多めに混ぜることがポイントです。

>>ネギの苗を各種見てみる
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