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ハクサイ、寒さにあてると甘みが増します
ハクサイ(白菜)の品種は、生育日数によって極早生種、早生種、
中生種、晩生種などに分類されます。
家庭菜園でハクサイを栽培する場合は、
生育日数が65〜75日程度の早生種がおすすめです。
生育日数55日〜65日程度の極早生種も育てやすいでしょう。
最近では、球の内部が鮮黄色で葉がやわらかく、甘みがある
黄芯系の品種が人気です。
黄芯系は病害や生理的障害に強いため、作りやすいという側面もあります。
黄芯系には早生種の‘黄ごころ65’や‘黄ごころ75’
極早生種の‘お黄にいり’などがあります。
また、‘無双’‘空海65’‘空海70’などは、作りやすさに定評があります。
生でもおいしく食べられる‘オレンジクイン’は、球の内部が
オレンジ色なので、サラダなどに使用すると彩りがキレイです。
スペースが限られる家庭菜園では、
小型品種のミニハクサイを育てても良いでしょう。
一般的なハクサイが1球あたり3〜4kgであるのに対し、
ミニハクサイは1kg前後で、少人数の家庭でも食べきれます。
病気が心配な方は、様々な耐病性品種も開発されています。
ご自分の菜園のスペースや年間計画、味の好みなどに合わせて、
いろいろ試してみてはいかがでしょうか。
■ハクサイの薬効
ハクサイは、冬の鍋物には欠かせない食材です。
よく煮て食べると消化がよく、身体の中の余分な熱を冷まし、
利尿作用や、便秘解消にも効果があります。
胃腸が弱い方にも良い食べ物ですが、
生のハクサイを食べすぎると胃を冷やすので、
慢性下痢の人は、あまり生で多く食べ過ぎないように注意します。
ハクサイの苗。時期を逸さず育てるのがコツです
■ハクサイの栽培方法
・タネまき
ハクサイのタネまき適期は、8月中旬〜下旬です。
タネまきの2週間前までに、1uあたり苦土石灰を
100〜150gまき、よく耕します。
酸性土壌では、根こぶ病が発生しやすくなります。
1週間前になったら、1uあたり堆肥を2kg、
化成肥料100gを施し、よく耕し、60cm幅の畝を作ります。
株間40〜45cm間隔で、ビール瓶の底などを押し付け、
そこに1ヶ所当たり5〜6粒ずつばらまきます。
種が隠れる程度に軽く覆土して手で押さえ、
水をたっぷりやります。
発芽したら、アブラムシやコナガ、シンクイムシの
防除のため、薬剤を予防散布しておくと良いでしょう。
随時間引きながら育て、本葉5〜6枚の頃に
1本立ちにします。
・追肥と土寄せ
結球時期までになるべくハクサイの葉数を増やすために、
定期的に追肥を行います。
最後の間引きを終えたら、1株あたり1握りの化成肥料を施し、
軽く土寄せをします。
その後、2週間おきに2〜3回追肥を施します。
・霜よけ
霜が降りる11月下旬、霜よけとして外葉で株を包み込むように
わらヒモなどで縛ります。
このとき、虫を入れないように気をつけましょう。
寒さが厳しいときは、寒風よけに、笹やよしずを北側に
立てても良いでしょう。
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ハクサイを外葉で包んでしばり防寒し保存します
■収穫
12月に入ったら、タネ袋に記載された収穫日数を目安に、
かたく結球しているものから切り取り収穫します。
手で押さえて、がっちりした感触があったら収穫できます。
収穫後は、外葉を取り除き、4〜5日陰干ししてから
新聞紙に1株ずつくるんで冷暗所で保管すれば、
1ヶ月程度保存できます。
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