アブラムシ退治は、できるだけ早期にします
家庭菜園をしていると、害虫はつねに悩みのタネです。
安心な野菜栽培には、害虫をいかに防ぐかがとっても大切ですね。
■害虫退治の方法
害虫退治には、いくつかの方法があります。
複数の方法を組み合わせて、効果的に害虫を防除しましょう。
1.薬剤散布
後で詳しく述べますが、人や環境に優しい農薬も
多数販売されています。
2.物理的防除
寒冷紗をトンネル上にかけて、害虫の侵入を阻止したり、
シルバーのストライプ入りのマルチを用いてアブラムシを
近づきにくくしたりします。
3.生物的防除
カマキリやクモなどの益虫や、
アブラムシに対するナナホシテントウなどの天敵、
BT剤などの微生物農薬やコンパニオンプランツの活用
などが該当します。
4.耕種的防除
昔からの農家の知恵で、害虫の多い高温期を避け、
秋まきにするなど栽培時期をずらしたり、
施肥量を調節することにより、できるだけ被害を軽くする、
などの方法です。
ハスモンヨトウの幼虫の威力もすごいです
■人や環境に優しい農薬
家庭菜園にはできるだけ農薬を使いたくない、とか、
農薬は怖いイメージがある、という方も多いかと思いますが、
最近は人や環境に優しい農薬も多数販売されているので、
そういった農薬を利用してみてはいかがでしょうか。
「BT剤」は家庭菜園の本によく出てきますが、
中身は、土の中に住む細菌の一種です。
アオムシやコナガなど、チョウやガの幼虫がBT菌を食べると、
2〜3日で死んでしまいますが、BT菌はもともとカイコの
病原菌でもあるごく一般的な細菌なので、
環境を汚したり、人体への悪影響はありません。
その他にも、カリ肥料としても登録されている
「炭酸水素カリウム水和剤」や、
うどんこ病や灰色かび病を予防するだけでなく、
植物自体の免疫力を高める納豆菌を用いた農薬など、
ユニークな農薬がたくさんあります。
「バチルス ズブチリス水和剤」は、納豆菌を用いた農薬で、
商品名も『ボトピカ水和剤』『インプレッション水和剤』など、
いかにも農薬っぽいカタカナを使っていますが、
名前に惑わされず、中身をよく見てみれば、納豆菌由来で
あることが分かります。
農薬も種類を選んで、上手に使うのもがお勧めです。
>>殺虫剤を各種見てみる
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