田起こしのようす
家庭菜園において、土作りがとても重要であることは
言うまでもありません。
土が悪いと野菜の生育も悪くなりますし、
病気にもかかりやすくなってしまいます。
家庭菜園の空いているスペースの土を良い状態にする方法をご紹介!
土作りで収穫量がぜんぜん違ってきます
■標準的な土づくり
1.クワやスコップなどで30cmほどの深さまでよく掘り起こし、
石などを取り除き、土の塊はくずします。
2.タネまきや植え付けの2週間以上前に、1uあたり
100〜200gの苦土石灰をまいて、よく耕します。
3.1週間前になったら、1uあたり堆肥2kg、
化成肥料100〜200gをまいてよく耕します。
堆肥と化成肥料をまくのは、時間がなければ栽培当日でも
かまいませんが、苦土石灰と堆肥は、1週間以上間隔をあけて
まいてください。
石灰と堆肥を同時にまくと、石灰のアルカリ分と
堆肥の窒素分が反応し、栄養分がガスとなって逃げてしまい、
肥料の効果が少なくなるためです。
■砂地の場合
砂地は、水はけが良い代わりに保水性が悪く、
乾燥しやすく、肥料もすぐに流れ去ってしまうという欠点があります。
砂地の場合は、赤玉土や黒土など水もちのよい土や
バーミキュライトなどを混ぜて、水もちを良くしましょう。
ただ、これだけでは逆に土がかたく締まりすぎてしまうので、
堆肥を通常より多めに混ぜ込んで調整します。
■水はけが悪い場合
雨が降るとぬかるむほど水はけの悪い土は、
サトイモなど湿った土を好む一部の野菜を除くと、
家庭菜園には向かない土です。
このような土は、次のような対策をほどこしてみてください。
1.通常の畝(高さ5〜10cm)より高い高畝(高さ20〜30cm)にする。
2.堆肥を通常の1.5〜2倍の1uあたり3〜4kg施す。
3.パーライトやバーミキュライトなどの土壌改良材を
1uあたり5Lほど入れる。
もみ殻をくわえても良いでしょう。
4.盛り土(現在の土の上にさらに土を投入する)をする。
5.表面の土を入れ替える「客土」を行う。