.jpg)
キャベツ、病害虫に注意します

紫キャベツも人気
キャベツは私たちの生活におなじみの野菜で、
冷涼な気候を好みますが、産地や品種を選ぶことにより、
春まき、夏まき、秋まきで育てられ、1年中収穫できます。
■初心者にオススメの品種と育て方のポイント
家庭菜園では、夏まきが育てやすくてオススメです。
夏まきは、文字通り7月〜8月の夏にタネをまき、
8月〜10月に定植し、10月以降に収穫する栽培方法です。
品種は、夏まき用の品種や、グリーンボールなどを選びます。
生長期が生育適温にあたるためグングン育ち、
寒くなる前に結球させるため、トウが立ちにくいこと、
害虫の被害が少ないことがポイントです。
ただし、キャベツが苦手な暑い時期に育苗するため、
苗の時期は病害虫に十分注意する必要があります。
タネは管理しやすいポリポットにまき、
スノコなどの上において風通しよく管理し、
寒冷紗などをかけて日差しと害虫から守ります。
■タネまきと育苗
夏まきの場合、7月〜8月にタネまきをします。
ちなみに春まきは3月〜5月、
秋まきは10月〜11月にタネをまきます。
ポリポットに5〜6粒タネをまき、
薄く覆土をして、たっぷりと水やりをします。
ぬらした新聞紙で表面を覆うと発芽しやすくなります。
3〜5日で発芽するので、発芽したら新聞紙は取り除きます。
間引きながら育苗し、本葉3〜4枚までに1本にします。

キャベツの苗
■植え付け
キャベツは水はけがよく、保湿力のある
肥沃な土壌を好みます。
キャベツは連作障害があるため、アブラナ科の植物を
3年は栽培していない場所に植え付けます。
8月〜10月頃、本葉5〜6枚で植え付けます。
植え付けの2週間前までに、1u当たり苦土石灰を
一握り施して、よく混ぜ込みます。
1週間前になったら、元肥として、1u当たり
堆肥3kg、緩効性化成肥料2握りを施してよく耕し、
幅60cmの畝を作ります。
キャベツは葉が大きく広がるため株間40cmと
広めに植え付けますが、このとき、
あまり深植えにならないように注意します。
■追肥と土寄せ
植え付け後、2〜3週間たったら、
10日ごとに2〜3回追肥を施します。
1株あたり1つかみの化成肥料を株のまわりに施して、
土と肥料を軽く混ぜ、株元に土を寄せます。
秋植えで、越冬させる場合は、
苗が大きく育つと冬越えがしにくくなるため、
春になるまでは追肥はしません。
結球し始めたら、化成肥料を施してあげましょう。
■水やり
地植えの場合は基本的に水やりは必要ありませんが、
夏まきの場合、地域によってはまだ暑いうちに
植え付けることになるため、植え付け後3〜4日間は、
朝と夕方の1日2回、水やりをします。
植え付け直後はぐったりしていた株が、
上を向き始めたら根付いた証拠です。
いったん根付いたら、水やりは必要ありません。
.jpg)
葉が巻き始めてから4週後が、収穫期です
■収穫
夏まきの場合、10月以降に収穫できます。
内側の葉が巻いて結球が始まってから約4週間後が
収穫の目安です。
外葉を押し下げて、結球の根元に包丁を差し込んで、
反対側に押して折り取るようにすると、楽に収穫できます。
採り遅れると、キャベツの球が割れてしまうので、注意します。
秋まきの場合は、翌年3月〜5月が収穫期ですが、
採り遅れるとトウが立つので、採り遅れないようにしましょう。
■病虫害
キャベツの病気予防の第一は、連作障害が出ないように、
輪作をきちんとすることです。
病気によっては抵抗性品種もあるので、
それを選んでも良いでしょう。
ただし、過信は禁物です。
また、肥料が多すぎると、べと病や黒斑病にかかりやすくなります。
薬剤や木酢液を散布して対処します。
害虫は、キャベツは、ネキリムシ、青虫、アブラムシ、コナガの幼虫、
ヨトウムシなどがよくつきます。
特に苗が小さいうちは被害も大きくなりがちなので、
本葉10枚になるまでは、葉の裏表をよく確認し、
見つけ次第捕殺しましょう。
■病害虫
病害は、それほどありません。
アブラムシ、キスジノミハムシが、
まれに発生するので薬剤などで予防します。
>>キャベツのタネを各種見てみる