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トマト、大きくなってきました


トマトの実を大きく、味の良いものにしたければ、
摘芯とわき芽かきは欠かせない作業です。

摘芯とわき芽かきはなぜ必要なのでしょう?
どのようなタイミングで、いつ行うとよいのでしょう?


■トマト 摘芯とわき芽かき

1.トマトの摘芯とは?
トマトの摘芯とは、ある程度生長した時点でトマトの生長を止めることです。
トマトの芯である枝や葉、つるの先端を切り取ってしまいます。

2.トマトの摘芯が必要な理由は?
トマトは、必ずしも摘芯が必要だというわけではありません。
摘芯をしなければ、トマトは生長を続け花を咲かせ、実をならせます。

摘芯を行わない方が、全般の収穫量は多くなります。
しかし、収穫の後半にできる実はわれたり病害虫の被害を受けやすく、
きれいな実が付きにくくなっていきます。

特にプランター栽培では、土の量が限られているため、
収穫期の後半の実の品質は、あまり期待できません。

そのような品質の良くない実をつける前に生長を止めると、
栄養分は実にいきわたり、大きくておいしいトマトができるのですね。


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3.トマトの摘芯を行う位置は?
トマトの摘芯は、どこの位置で行うという決まりはありません。
一般的に大玉のトマトであれば3〜4段目くらいです。

プチトマトでは、5〜6段目まで生長させても構いません。
摘芯を行うときは、最後の花の房よりも2〜3枚上の葉を残して、
先端を手で摘み取ります。

4.トマトのわき芽かきとは?
トマトは主幹と葉茎の間から生えてくる芽です。
トマトは生育力の旺盛な植物で、必ずわき芽が生えてきます。

トマトのわき芽かきとは、わき芽が大きくなる前に、
見つけ次第、小さいうちに摘み取る作業のことを言います。

5.トマトのわき芽かきが必要な理由は?
トマトはわき芽かきを行わないと、
どんどん脇芽が生えてきて株が込み入ってきます。

そうすると、わき芽が生長する為に多大な栄養分が必要となり、
果実に送られる栄養分が少なくなってしまいます。

また、わき芽が茂ってくると風通しが悪くなり、
株の内側が蒸れて病気が発生する原因になります。


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のところがわき芽です


6.トマトのわき芽かきを行う位置は?
主幹と葉茎の間から、必ずと言っていいほどわき芽が生えてきます。
わき芽は、できるだけ小さな時期に根元から取り除きます。

小さいうちならば手でちぎってしまうこともできます。
大きくなったものは、清潔なはさみで切り落とします。

トマトを育てていると、途中で大きく育ってしまった、
わき芽を発見することがあります。

大きく育ったわき目も、根元から切り落としてしまって構いません。
わき芽を切るのは、カビ、ウィルスを原因とする、
病気の発生を防ぐために晴天の日が安心です。

使用するはさみは毎回きれいに洗い、病気の感染を予防します。

トマトはわき芽や摘芯したものを使って、
挿し木をすることができ、かなり容易に発根します。

ミニ、中玉、大玉も、すべて挿し木で増やせます。
*詳しくはこの記事↓が役立ちます。
>>トマト 挿し木方法

■参考
・トマト 苗の選び方
・トマトの育て方|大玉トマトに挑戦!
・トマトのプランター栽培|大きめの容器で1本仕立てに
・トマトの病気|尻腐れ病の原因と対策
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