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パセリ中心に寄せ植えしても便利です


パセリというと、葉が縮れて、独特の香味があるものが一般的ですが、
世界的にみると、葉が平たくて風味や香りがやわらかい、
いわゆる”イタリアンパセリ”が主流です。

日本では、パセリは料理の付け合せや飾りに利用するのが主流で、
食べない方も多いですが、

イタリアンパセリは食べやすいため、
ちぎって料理に添えたりサラダに加えたり、
細かく刻んでドレッシングやソースなどに利用され、
特にイタリア料理ではなくてはならない食材の一つです。


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イタリアンパセリは食べやすいですね


■パセリの栄養

パセリの栄養価は非常に高く、
βカロテンやビタミンB1,B2,ビタミンCなどの、
ビタミン類を多く含み、カルシウムや鉄、マグネシウムなどの、
ミネラル類の含有量も、野菜の中でトップクラスです。

特に鉄分の含有量が高く、鉄分が多いことで知られている、
コマツナの実に3倍以上含まれています。

また、パセリの独特の香りは”アピオール”などの、
精油成分に由来するものです。
これらの精油成分も多く含まれていることがパセリの特徴です。

精油成分の働きには、口の中をさっぱりさせる口臭予防や、
食欲増進、疲労回復、抗菌・殺菌作用があります。

パセリをつけあわせにするのは、この抗菌・殺菌作用によるもので、
ちゃんと理にかなっているのですね。


◎パセリを栽培しよう!
パセリが栄養価が高いことは分かったので、たくさん食べてみよう。
そう思っても、いざスーパーに買いに行ってみると、意外と高いものです。

値段はそれほどでもないのですが、いかんせん量が少ないため、
添え物ならともかく、大量に食べようとすると、
結構なお値段になってしまいます。

パセリは簡単に育てられるので、量を食べたいときは家庭菜園が一番です。
無農薬栽培も可能なので、安心ですね。


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また、鉢植えで、ご近所や友人にプレゼントしても喜ばれます


■パセリの利用法

メイン料理のつけあわせ位しか利用方法が思いつかないパセリ。
日本では嫌いだったり、特に嫌いでなくても食べない方が多いですが、
海外では料理に欠かせない食材という位置づけです。

これは、前述したように、日本では葉が縮れたタイプが一般的なのに対し、
欧米では葉の平たいイタリアンパセリが一般的なことによります。

イタリアンパセリは葉が縮れたパセリに比べて、柔らかくて
くせも少なく、食べやすいのです。

ところで、最近の研究により、
日本のパセリとイタリアンパセリの味の違いは、
ほとんどないと報告されました。

実際に食べてみると全然違う味に感じるにもかかわらず、です。
これは、日本のパセリが固くてゴワゴワしており、
食感の悪さから”おいしくない”と脳が認識しているらしいです。

そのため、フライパンや電子レンジで軽く加熱してあげると、
熱が通ることにより柔らかい食感になり、
甘みや旨味を感じられるようになります。

こうなると用途が広がり、サラダに加えたり、スープの薬味や、
ドレッシングに入れたり、和風に冷奴やそうめんの薬味としても利用できます。

おすすめはパセリの天ぷらです。
サクッと揚がり、甘みがあってとてもおいしいです。
我が家では、パセリの天ぷらのためにパセリを育てているようなものです。

■参考
・家庭菜園 ハーブ
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