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大きく育つので食べ出があります


トウガンは夏野菜なのに、なぜ”冬瓜”と呼ばれるのか、
不思議に思ったことはありませんか?

トウガンは皮が固いため水分が失われず、品質が落ちにくいので、
冷暗所に置けば冬まで持つから、という説が有力です。
実際にはそこまで保存性は、ないようですが。

もともと中国名の「冬瓜(とうか)」から、
トウガンに読み方が変化したらしいです。


■トウガンの栄養

トウガンに多く含まれている栄養素は、カリウムです。
カリウムは、過剰なナトリウムを体外に排出する働きがあるため、
高血圧の予防や、利尿作用によるむくみ防止も期待できます。

ビタミンCもトウガンに多く含まれています。
トウガンには身体を冷やす作用もあるため、熱さで火照った
身体を鎮め、汗と共に失われやすいビタミンCを効率的に
補給してくれます。

また、サポニンも含んでいることが特徴です。
サポニンには抗がん作用があると言われています。

タルトロン酸という成分が、近年の研究で、
トウガンに含まれていることが明らかになりました。

タルトロン酸には、糖の吸収を抑制し、体内で炭水化物が
脂肪に変わるのを抑える働きがあるため、
ダイエット効果が期待できます。

しかもトウガンのカロリーは100gあたりわずか16kcl。
食物繊維も豊富なので、ダイエットにはもってこいの野菜です。

漢方でトウガンは、
「太りたい人は食べてはならない」とされているほどです。

ただし前述した通りトウガンには身体を冷やす作用があるため、
冷えが気になる方や、妊婦さん、体力のない方は、
特に生ではあまり食べ過ぎないようにします。


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花も大きいです


■トウガンの利用法

トウガンはあっさりとした淡白な風味のため、
肉や魚介類などタンパク質系の旨味のある素材と合います。
そぼろあんかけなどが代表的な料理です。

冬瓜の名の通り、瓜科の野菜のため、
出汁をとった調理法とよく合うため、
煮物やスープなどの料理がおすすめです。

煮物などにする際は、水から加熱するのがコツです。
トロっとした食感に仕上がります。
口当たりの良い食感なので、食欲のない真夏でも食が進みます。

また、漬物にしても美味しいです。

トウガンは皮やつるや葉も食べることができ、
中国では炒め物などによく利用されています。


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これだけあれば、ダイエットに効きそうです


特に皮は、漢方では「冬瓜皮」と呼ばれ、
トウガンの中では冬瓜皮に最も高い利尿作用があるとされています。

ダイエット中の方や、むくみが気になる方は、
皮も合わせて摂ると効果が上がります。

皮ごと煮たり、細く切って汁物の実にしたりしてはいかがでしょうか。
煮汁にも成分が溶け出すため、
スープなど煮汁も一緒に飲める調理が効果的です。

*写真協力 C)季節の花300 http://www.hana300.com/

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