
虫食いだらけのキャベツ
キャベツ類は害虫がつきやすい野菜です。
キャベツ、ブロッコリー、コールラビも、その仲間で害虫が好む野菜です。
その中でも、葉に穴をあけてまわる害虫がいますので、
種類と対策をご紹介していきます。
■キャベツ類の害虫

・アオムシ
いわずとしれたモンシロチョウの幼虫です。
黄緑色の体をしていて、葉と同化しやすいので、
一見すると何もいないように見えます。
葉の裏側などにいて、葉を少しずつ食べて大きくなります。
まずはモンシロチョウに卵を産み付けられないようにするため、
苗を植え付けた後は防虫ネットなどで防除するのが効果的です。
すでに幼虫がついているのを発見した場合は、捕殺しましょう。

・ヨトウムシ
夜間に活動して食害する虫を、総称して「ヨトウムシ」と呼びます。
卵は葉の裏側に産み付けられ、そこから孵化して食害が始まります。
まだ小さいうちは、集団で産み付けられた近くの葉を食害していきますが、
生長するとともに、夜に活動するようになっていきます。
夜に活動するため、発見が遅れると虫自体を見つけることが難しくなります。
集団で、一気に食害が始まるため、
気付いた時には丸裸にされることも珍しくありません。
丸裸にされないまでも、キャベツ類の生長に葉の量はとても重要です。
葉が少なくなればなるほど、生育不良になりやすく、
実の収穫量も減っていきます。
穴の開いている葉の近くに、虫の糞と思われるものを発見したら、
葉の裏や付け根の隙間などをよくチェックして、
見つけ次第捕殺するようにしましょう。
またアオムシと同様に、防虫ネットをかけるのも有効です。

・シンクイムシ
C)Rasbak http://commons.wikimedia.org/wiki/User:Rasbak?uselang=ja
シンクイムシは、外に広がっている葉よりも、
生長点である中心部分の葉を食害する害虫です。
生長点を食害された植物は、そこから新しい葉を伸ばさなくなり、
結果として生育不良になり、実が収穫できないばかりか、枯死することもあります。
8月〜10月頃に発生するので、キャベツ類の苗を植え付けた後は、
防虫ネットをして防除することが有効になります。
株の中心部分を食害するので、外側の葉だけではなく、
中心部分も食害を受けていないか、定期的にチェックするようにしましょう。
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